Adobe Systemsは、新製品「Photoshop Express」により、「Photoshop」の軽量オンライン版を提供するという約束を果たす予定だ。
AdobeのCreative Solutions Business Unit担当シニアバイスプレジデントであるJohn Loiacono氏は米国時間9月6日、ラスベガスで開催されたPhotoshop Worldカンファレンスにおいて、Photoshop Expressの簡単なデモを披露し、その動作について一部詳細に説明した。
Adobeの最高経営責任者(CEO)であるBruce Chizen氏は2007年2月、CNET News.comに対し、同社がPhotoshopのオンライン版を3〜6カ月のうちにリリースする予定であると述べた。Chizen氏は、同製品は個人ユーザーを対象とするもので、Googleの「Picasa」など他の無償のローエンドの画像編集ツールと競合するものであると述べていた。
同社幹部によると、同製品は、プロの写真家よりも個人ユーザーを対象としたもので、既存製品である「Photoshop Creative Suite 3」や「Photoshop Elements」を補うように設計されているという。
Photoshop製品マネージャーであるJohn Nack氏は、6日付けのブログへの投稿で、「これはPhotoshopファミリーの新製品であり、多くの人々がAdobeの画像処理技術を簡単に利用できるようにすることを目的とする」と記している。
Nack氏によると、Adobe Photoshop Expressは、ブラウザ内で動作するFlashアプリケーションで、まだ開発中であるという。
「Loiacono氏は、画面上部に表示した異なるバージョンの画像上にマウスをのせ、結果をプレビューし、必要な変更量をクリックするだけで画像を調整できることを披露した」とNack氏は記している。
Adobeは6日付けのプレスリリースにおいて、同製品を開発中であると述べたが、リリース予定については何も示さなかった。同社関係者は7日、Adobeは現時点ではこれに関してこれ以上の発表をする予定はないと述べた。
2007年に入ってAdobeは、「Premiere Express」をリリースした。Flashベースのオンライン画像エディタで、「Photobucket」など、サードパーティーのサイトから提供されている。Chizen氏は2007年2月、AdobeはPhotoshopのオンライン版を、直接、または、写真共有サイト経由でユーザーに提供するかもしれないと述べていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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