インプレスグループのモバイルメディアリサーチは5月25日、携帯電話向け電子書籍のライターおよび作家養成講座を6月から開講すると発表した。これまで手がけてきた携帯電話向け電子書籍の出版事業、直販オンライン書店事業と組み合わせ、「川上から川下へ、三位一体の事業モデルを展開する」(同社)という。
既存の印刷書籍市場は一部のベストセラーを除き縮小傾向にあるといわれる一方、電子書籍市場は年々2〜3倍の伸びで増加しており、インプレスグループの出版事業を取り巻く環境は著しく変化しているという。
モバイルメディアリサーチはこうした動向に対応し、2005年2月より携帯電話向け電子書籍シリーズ「girls pocket book」の出版を始めた。また2007年2月にはアンテナ・ショップとして直販オンライン書店「いまよむ」を開設している。
養成講座では両事業の実績をもとに、電子書籍業界の現状や人気作品の分析、実践的な執筆方法、文体などを教える。内藤みか氏や吉田裕一氏など現役の電子書籍作家による特別講座も開設する。第1期は6月28日〜9月6日の期間、週1回、全10回の講義を行い、受講者には印刷書籍に比べ短期間でのデビューを促す。
受講料は1人あたり6万750円で、定員は30人とする。同社では受講者から有望な新人を発掘し、直販オンライン書店で無料コンテンツとして配信する計画。アクセス状況によって、有料コンテンツ化や印刷書籍化といった事業展開も検討する。
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