パソコン、携帯のウェブサイトなど書籍販売のチャネルが広がるなか、購入と情報収集の利用意向を調査した。
今回の調査は1月26日〜1月27日で行い、全国の1106人の男女(男性52.44%、女性47.56%)から回答を得た。また調査に回答いただいた年齢層は10歳代17.45%、20歳代19.53%、30歳代18.08%、40歳代17.72%、50歳代16.55%、60歳代7.96%、70歳以上2.71%であった。
1カ月の読書量は、雑誌を含めて「1冊から2冊」が40.42%、「3冊から5冊」が28.39%、1カ月の書籍の購入数に関しては、およそ5割の人が「1冊から2冊」、2割弱の人が「3冊から5冊」であることがわかった。また購入する書籍の種類は、「小説」が43.15%、「コンピュータ・インターネット関連書籍」が23.48%、「ファッション雑誌」が25.66%の順となった。
書籍の購入チャネルについては、「書店での購入経験がある人」は99.54%、「コンビニエンスストア での購入経験者」は72.61%、「パソコンのウェブサイトでの購入経験者」は63.75%、「携帯電話のウェブサイトでの購入経験者」は4.14%で、パソコンウェブサイトでの利用経験者が6割以上と比較的高い数字であるのに対して、携帯電話のウェブサイトでの書籍購入は進んでいないことがわかった。
また書籍購入時の情報収集については、書店で情報収集する人が91.6%、パソコンのウェブサイトで情報収集する人が56.16%、雑誌、新聞、テレビの新刊情報などから情報収集する人が52.36%で、複数のメディアから情報を収集していることがわかった。
書店とウェブサイトの購入利用実態には、本の内容を知っているか否かなどによって傾向が見られるかを調査したところ、内容をある程度知っている場合にはウェブサイトで購入するという人が52.35%、有名な本、ベストセラーについてもウェブサイトで購入するという人が42.6%となっており、書店で購入すると回答した人よりも高い数字を示したが、他の本と比較したい場合や内容をまったく知らない場合には約7割の人が書店で購入すると回答しており、本の内容を知っているか否かなどで購入チャネルを選択する傾向が伺える。
また、安く手に入れたい場合には、ウェブサイトで購入すると回答した人が65.52%、中古本でもよい場合にもウェブサイトで購入すると回答した人が42.78%で、書店での購入意向よりも高い傾向にあり、手頃な価格、中古本の販売といった点がこれからのウェブサイト利用促進において重要なポイントとなりそうだ。
パソコンや携帯のウェブサイトでの書籍購入経験のない人がウェブサイトを利用して購入しない理由は、「実際に目で見て確かめたいから」が65.71%、「送料を払いたくないから」が46.67%、「書店が近くにあるから」が36.83%という結果であった。
携帯電話向けのウェブサイトからの書籍購入利用意向については、どのような場合に携帯電話向けウェブサイトから購入したい(してもいい)か、との質問に対して、「内容をある程度知っている場合」という回答が34.64%と多かったが、4割以上の人が「携帯電話のウェブサイトは利用したくない」と回答している。今後の携帯電話ウェブサイトに求められるサービスは、5割弱の人が「パケット料金がかからない」と回答しており、次いで「セキュリティがしっかりしている」が33.49%、「パソコンと同等な通信速度」が30.72%で、これらが携帯電話ウェブサイトの利用意向を促すための今後の課題と言えそうだ。
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