shio直伝!! GR×Mac 究極の写真術--第2回:準備編

CNET Japan Ad Special 執筆/写真:塩澤 一洋2011年03月11日 13時00分

(2) ストラップの効用

さてストラップ。撮影と写真の仕上がりに直結する重要なアイテムだ。

写真の精細度を大幅に低下させる最大の原因は、「微ブレ」である。写真を一見してわかる「ブレ」ではなく、パッと見ただけではわからないが拡大して見ると確かにほんのちょっとブレている、という程度の微細なブレが「微ブレ」。ごくわずかなカメラのブレが、写真全体の透明感、精彩感、そして画質そのものを直接左右する。

したがって、解像感の高い緻密な描写を得たかったら、画素数の多寡やレンズの描写性能を云々するよりも前に、まず、「微ブレ」を徹底的になくすのが先決である。一般的には三脚を使うのが定石だけれども、せっかくの機動性が失われてしまう。そのため私は三脚は一切使わず、ストラップを有効活用するのだ。

私が使うストラップは3種類。

1つはリコー純正のネックストラップ、「GS-1」または「ST-2」。これをカメラにつけて首にかけ、カメラを前方にピーンと張ると、手ぶれを抑制できるのだ。せっかくネックストラップを付けていても、撮影時にピーンと張らないと宝の持ち腐れ。ネックストラップは、カメラを運搬するためのものでもあるが、微ブレを防止して画質を向上するためにこそ使うべき、大切な撮影道具なのである。

低い位置とか前方に乗り出して撮影する場合は、左手でストラップの頂点を手前に引きながら右手でGRを前方に押し出す。また高い位置を撮影するときは、頭の後ろに回すこともできる。ちょっと不格好だけれど、撮影は一瞬で終わるので気にしない。ストラップにテンションをかけることによってカメラを静止させ、微ブレを回避する方が大切なのである。

ネックストラップは「微ブレ」防止の最有力アイテム。
対角線に取り付けて「斜め吊り」するのshio流だ。(画像クリックで拡大表示)

私の場合、このストラップをGRに斜めに取り付けている。カメラを背面から見て、左上と右下のストラップ穴に結びつけるのだ。本来は左右同じ高さに取り付けて、カメラを横位置、あるいは縦位置に吊るために付けられている3カ所の金具だが、それを対角線状に利用するのだ。こうすると、カメラを横に構えても縦に構えても、モニターがストラップの影になることがなく、見やすい。またストラップを肩から斜め掛けして歩く場合にも安定度が高い。

2つめはアンカーストラップ。ABITAX製の「3614 Anchor Strap」だ。ヨドバシカメラ吉祥寺店で12色、きれいに列んで売られていたのを買った。本来はケータイストラップだが、2007年の夏以来、これをGRに付けっぱなし。背面から見て右下のストラップ穴に付け、小指と薬指に内側から挟んで握り込むと、機動性も確保できる。掌(たなごころ)の中でGRを安心してとり回すことができるのだ。

GRのshio的ベストパートナー「アンカーストラップ」。
ブレ抑止効果はないので、撮影時のホールディングが大切(画像クリックで拡大表示)

基本的なホールディングスタイルは3種類。もっとも一般的な「ボトム・アーム・スタイル」、横位置撮影での使用頻度が高い「バック・アーム・スタイル」、そして私の好きな縦位置撮影に適した「ライト・アーム・スタイル」。それぞれ「GRist」のインタビューに写真が掲載されているので、そちらをご参照いただきたい。

さらにもうひとつおまけ。「自分撮りスタイル」。レンズが自分を向くようにGRを横位置で上下逆さにし、向かって右端のボディ(グリップ部分)を右手で手前から握り込んで、右手親指の第一関節でシャッターを切る。旅行に行って名所旧跡で自分を入れた写真を撮るとか、恋人とツーショットを撮るときに重宝なスタイルだ。慣れると安定感もあってブレにくい。

「ハンドフリーストラップ」を付けてカメラを押し出すようにピーンと張れば安定感抜群。
GRの三脚穴が中央にあるおかげだ。こういうところにもGRの妥協のない設計が光る。
(画像クリックで拡大表示)

3つめは、三脚穴に取り付けるタイプのネックストラップ。エツミ製の「E-6069 ハンドフリーストラップ」だ。アンカーストラップと併用できるし着脱が簡単なのがいい。普段はストラップなしでGRを使い、ネックストラップをピーンと張る安定が必要なときだけ三脚穴に固定する、というテンポラリーな使い方ができるので便利だ。

北京・GR DIGITAL 3 (画像クリックで拡大表示)

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