shio直伝!! GR×Mac 究極の写真術--第1回:設定編

CNET Japan Ad Special 執筆/写真:塩澤 一洋2011年03月04日 13時00分

shio流設定、大公開!!──その1 撮影設定メニュー

撮影設定メニュー1(画像クリックで拡大表示)

※ 【画質・サイズ】
RAW(10M) ── カメラの性能を最大限引き出すならRAWだ。Macでは、JPEGと全く同じ手順で高画質なRAWを扱えるから、Macの使用を前提とするなら迷わずRAWである。その辺のことは、次回以降に詳述しよう。

【フォーカス】
マルチAF ── 普段はマルチAFに設定しておく。これで撮影すると自然と手前のものにピントが合う。28mm相当の広い画角で写す多くの被写体は、この設定で半押しすれば、意図した位置にピントが来る確率が高い。ピントを合わせる箇所を厳密に選んで撮影する場合は、花マークのマクロボタンを押してマクロモードにするだけでいい。マクロモードは1〜30cmの近接撮影だけでなく、それ以遠の撮影距離においても、ピントを1点に合わせたいときはいつでもワンタッチで使える便利なモードなのだ。

※ 【スナップ時フォーカス距離】
1m ── シャッターボタンを一気押ししたときに自動的にピントを合わせるフォーカス距離。もっとも近い1mにセット。これによって例えば自分の周囲1m前後を走り回る子どもを撮影するような場合、AFを使わず、シャッターボタンを「エイッ!!」と一気に押すだけで、ちゃんと子どもにピントが合った写真を撮ることができるのだ。こういう実際の撮影シチュエイションを考慮した使い勝手の良さが随所に盛り込まれているのがGRのGRたる所以である。「スナップモード」との使い分けについては後述。

【フルプレス スナップ】
ON ISO AUTO-HI ── フルプレススナップで撮影するときは、シャッタースピードが速い方がいい。そこでISO感度は高めになってもいいようにAUTO-HIにセットしている。

※ 【プレAF】
ON ── シャッターボタンを半押ししていないうちから、あらかじめ被写体までの距離をカメラが測っているので、半押ししたときにAFにかかる時間が削減され、合焦が速くなる。

【測光】
マルチ ── いつもマルチ測光のまま使っている。コンパクトカメラの場合、露出(明るさ)はモニターを見れば撮影前にわかるから、測光方式が何であろうと、自分が欲しい明るさを得るのは簡単。その意味では、測光方式はなんでもいいといってもいいくらい。

【画像設定】
スタンダード ── RAWで撮影しているので、この設定はスタンダードのままでOK。

【連写】
OFF ── 撮影したい瞬間を自分で選んで主体的にシャッターを切る。だから連写はしない。一切しない。

【オートブラケット】
OFF ── 同様に、明るさも自分で決定してから撮影する。カメラが明るさをずらして複数撮影したものの中から選ぶことは一切しない。「撮りたい瞬間」「撮りたい絵」「撮りたい色」「撮りたい明るさ」……。それらをすべて自ら決めた上で撮影するのだ。

【フラッシュ調光補正】
0.0 ── 基本的にフラッシュは使わない。

撮影設定メニュー2(画像クリックで拡大表示)

【フラッシュマニュアル発光量】
1/2 ── 基本的にフラッシュは使わない。

※ 【フラッシュシンクロ設定】
後幕 ── 基本的にフラッシュを使わないのだが、例外がひとつ。夜の集合写真。たとえばパーティーの後にみんなで撮ろう、といった場合、その場の雰囲気を活かした明るい写真を撮りたい。そこでフラッシュは「スローシンクロ」モードに設定するので、シャッタースピードが遅くなる。もしこの設定を「先幕」にしておくと、シャッター幕が開いた瞬間にフラッシュが光り、写る人々は「撮影は終わった」と認識して動いてしまう。だがシャッタースピードが遅いためシャッター幕はまだ開いていて、露光は続いている。そのため、被写体が動いたブレ写真になってしまう。「後幕」にしておくと、シャッターが開いて撮影が開始し、シャッター幕が閉じる直前にフラッシュが光る。フラッシュが光ったと同時に撮影は終わるので、写る人が安心して動いても、そのブレは写真に影響しない。しっかりブレのない写真が撮れる。この際、「はい、チーズ」といいながら撮影する場合は、「チ」のときにシャッターボタンを押すのがポイント。「ズ」の時にフラッシュが光ってバッチリ。

【ノイズリダクション】
OFF ── RAWで撮影しているのでこの設定は無関係。

【ノイズリダクションISO設定】
ISO 401以上 ── 同上

【日付入れ撮影】
OFF ── 写真に余計なものを写したくない。

※ 【露出補正】
-0.7 ── 初代のGR以来、一貫して露出補正「-0.7」を基本にしている。若干暗めに写ることになる。その方が、色が濃く写るのだ。またデジタルカメラのセンサーは、明るすぎる部分は白く飛び、暗すぎる部分は黒く沈むが、RAWで撮影すると、暗い部分にも情報が豊富に残っている一方、白く飛んだ部分にはもはや色の情報がなくなってしまう。そこで暗めに撮っておけば、青空は青く写り、かつそれ以外の暗い部分はMacに取り込んだ後に持ち上げてやることで、ディテイルが復活する。したがって、露出は低めに撮るのが重要なのだ。もちろん、たとえば白い皿にもりつけられた料理を撮るような場合は、「+0.3」などにする場合も多いが、それは撮影時にADJ.レバーで適宜、調整する。

撮影設定メニュー3(画像クリックで拡大表示)

※ 【ホワイトバランス】
屋外 ── RAWで撮影するので、あまり関係ないのだが、Macに読み込んだときとかモニターで見たときにホワイトバランスが一定な方が色味の判断がしやすいので、オートではなく「屋外」を基本とする。ただし、室内などでは適宜、ADJ.レバーで調整する。

【ホワイトバランス補正】
A:0, G:0 ── まったく使わない。

【ISO感度】
ISO64 ── 基本はもっとも画質の良いISO64。状況によって、ISO200あるいはISO400に、ADJ.レバーで変更する。

【拡大表示倍率(MF)】
2倍 ── 2倍で十分。

北京・GR DIGITAL 3 (画像クリックで拡大表示)

北京・GR DIGITAL 3 (画像クリックで拡大表示)

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