約2カ月にわたってPENTAX Qを使ってみたが、このカメラの最大の良さはレンズを交換することで撮影の面白さが増すことだろう。コンパクトデジタルカメラは本体に固定されているレンズだけなので、それだけでカメラのスペックが決まってしまうが、デジタル一眼はレンズを交換することでスペックが広がる。
最も面白さを強く感じたのが「03 FISH-EYE」レンズだ。交換するだけで今までと雰囲気の異なる写真が撮れて楽しさが倍増する。このFISH EYEレンズは価格も9,800円と安く、質量も約29gとコンパクトで気軽に持てるのでおすすめだ。
PENTAX Qは、デジタル一眼で世界最小・最軽量。加えてレンズも極めて軽く小さい。これに慣れてしまうと、ほかの高機能コンパクトデジタルカメラも大きく重く感じてしまうほどだ。交換レンズをポケットに入れられるというのは、今までにない体験で、まさに普段着の高性能カメラと言えるだろう。
まず、PENTAX Qを手にしたら、INFOボタンで色々と設定を変えて撮ってみよう。そこには「へぇ、こんな風に撮れるんだ」という驚きや発見がある。さらにカスタムイメージやデジタルフィルターとの併用こそできないものの、「極彩」や「ソリッドモノカラー」など9つの写真表現がクイックダイヤル操作で簡単に選べるスマートエフェクトもある。この、ボディ前面に搭載されたクイックダイヤルには、スマートエフェクトを割り当てるだけでなく、お気に入りのデジタルフィルターとカスタムイメージの組み合わせを登録することも可能だ。
写真は単に被写体を正確に描写するだけでなく、感じたままをどの程度表現できるかも楽しみの一つだ。
撮った写真が感じた通りであれば、それは撮影者にとっての傑作写真となる。大きな一眼レフカメラで撮っているときは、ほとんどRAWファイルで撮影し、パソコンで画像加工してJPEGファイルに変換していたが、PENTAX Qでは撮影時に設定を色々と調整しながら、JPEGで撮影する「気軽さ」がある。
しかも、この「気軽さ」だけではないのがPENTAX Qの存在価値だ。小さいながらも充分な機能を備え、初期設定はMENUボタンで、実際の撮影時はINFOボタンがカバーできるというシンプルな操作系統を持つ。
すでに搭載されている多くの機能を試したが、使っていると「こんな機能があったんだ」と思うことが多々あった。もちろん通常の撮影もできるが、それだけでは本当にもったいないカメラだ。普段から様々な設定で撮ってみて、設定とその効果を知っておくと、より楽しく活用できるだろう。
4回にわたりPENTAX Qを紹介してきた。本格的なデジタル一眼カメラの機能を備えながら、見た目は小さく取り扱いしやすい。コンパクトデジタルカメラや大型一眼レフカメラにはない楽しさが発見できると思う。
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