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バックアップ再考~語られた企業側の実情 目的意識を確立できるかが、成否を握る

明文化していない、アーカイブとバックアップ

金谷:お話にあったSMBが想定する予算感というのは、どの程度が一般的な目安なのですか?

露木: お客様によってかけられる予算はもちろん異なりますが、だいたいシステム全体の10%程度、というのがひとつの基準になっているかと思います。

金谷:ここまでうかがって、バックアップに対しては、SMBでも真剣に取り組む姿勢は強めているものの、全体として対策は大きく進展していないのが実情のようですね。ではアーカイブに関しては、いかがでしょうか。こちらも法的に重要な役割を果たします。

菊池氏

菊池: 残念ながら、SMBの場合はアーカイブとバックアップが混在するようなシステムになっている場合がほとんどです。大企業であれば、長期保存しなければならないデータはテープによるアーカイブで、日々バックアップしなければならいデータはDisk-to-DiskまたはDisk-to-Disk-to-Tapeと、さまざまに切り分けてシステムを構築できるのですが。

金谷:使い分けとしては、大まかに分けるとバックアップにはディスク(またはディスク経由でのテープ)、アーカイブにはテープ、といった感じでしょうか。

露木: ケースバイケースではありますが、長期保存のアーカイブやディザスタリカバリなどには、やはりテープのほうがお勧めです。ディスクのメリットは装置単体で比較した場合のコストの安さ、そして上書きができるなどの利便性にありますが、基本的にはバックアップや一時的な保管に向いています。可能であるなら、Disk-to-Tapeよりも、ディスクをもう一度間に入れたDisk-to-Disk-to-Tapeであればなおいいですね。もちろん、たとえば数百メガバイト程度など、保存するデータ量が小さいSMBならDATだけで十分な場合もあります。

金谷:先ほどのお話の中で、遠隔バックアップへの関心を示されるお客様が増えてきたとありました。こちらは理想として、どのくらい遠くに置いておくべきなのでしょうか。

菊池: 理想を言えば電力会社が異なるエリアにサーバを立てて、バックアップ媒体を送付したいところですが、テープに取って遠隔に置くとなると搬送に時間がかかることになりますので、あまり遠すぎるのはすみやかなリカバリという面ではお勧めできないですね。

露木: バックアップの対象となるデータによって変わってくると思いますね。日々のデータのバックアップであればあまり遠すぎては意味がないし、100km、200km先に置いても問題ないデータもある。対象とするデータによって回答が変わってくることが多いと思います。

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