企業向けポータルLiferayのCEO、オープンソースならではの強みを語る

CNET Japan Ad Special2012年12月10日 11時00分

Liferayの強みは「トータルコストとスピード」

 Liferayは、ドキュメント管理機能やコラボレーション機能、ワークフロー、フォーラム、ソーシャル機能など、既製のポータル製品が備えるすぐに使える機能をすべて用意する一方で、インテグレーションやカスタマイゼーションも容易なのが特徴だ。また各種標準に準拠しており、8種類のアプリケーションサーバ、11種類のデータベース、11種類のOSに対応するなど、さまざまなシステム上で稼働するのも強み(対応システム一覧)。さらに「Liferayはアジャイルかつ反復的な開発が可能なため、短期間でソリューションが準備できる」(チェン氏)という。

 こうした特徴を持つLiferayは、ポータル製品を提供する企業としてGartnerのマジッククアドラントで2010年よりリーダーポジションに位置づけられている。現在同ポジションに位置づけられているのは、Microsoft、IBM、Oracle、SAP、そしてLiferayの5社のみだ。

 チェン氏は、こうした大手が競合として位置づけられる中、「Liferayはポータルを戦略的製品として位置づけ、市場で一番のポータル製品にするという思いで開発している」と話す。「競合の大手ITベンダーは、ポータルを戦略的製品とは考えていないため、開発の速度やイノベーションも他の製品ほど重要視されていない。皆ハードウェアやOS、データベース、アプリケーションサーバなど、ポータルも含めすべての製品をトータルで購入してもらうことに注力している」(チェン氏)

 実際、こうした大手ITベンダーでは他の製品にポータルが無料でついてくることもあるが、「それでもユーザーはLiferayを選ぶことがある」とチェン氏は言う。それは、「ポータルそのものの価格がいくら無料でも、実装にコストがかかるためだ。また、スピードが命取りになるこの時代に市場投入まで時間がかかってしまうと、競合が先に同様のサービスを開始してしまうこともある」とチェン氏。「例えば米Honda Motorでは、従業員向けポータルをIBM製品で構築しようとしたが、非常に複雑で時間がかかり、18カ月かかってもサービスを開始できなかった。IBM製品の利用を諦めた同社がLiferayに移行すると、6カ月で稼働までこぎつけたのだ。トータルコストの低さと市場投入までのスピードの速さ、それがLiferayの強みだ」とアピールした。

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