S6 edgeは非常にサクサクと動いてくれる。約5.1インチというサイズもちょうどいい。何よりも画面がクッキリと綺麗だ。コントラストはやや強めに感じるが、バランスはいい。
画面の明るさは自動にしているのだが、どこにいても違和感なく使えている。特に驚かされるのが今の季節の屋外。これが驚くほどよく見えるのだ。お昼頃に屋根のない場所に行っても、画面が見えなくて困ったことがないのである。
おかげでバーチャル陣取りゲーム「Ingress」が非常にやりやすい。Ingressというゲームはポータルと呼ばれる仮想の場所を取り合うゲームで、実際にそのポータルがある場所までいかないと自分のものにすることができない。ポータルは建築物や銅像、看板などに設定されていることが多く、すべて屋外にある。つまりプレイ中はずっと屋外にいることになるのだ。
冬の敵は寒さだが、夏はさらに大変だ。暑さはもちろんだが、時間帯によってはなかなか日陰が得られず、真っ黒な液晶と格闘するはめになる。女性なら日傘も様になるだろうが、男性はなかなか難しいだろう。また、片手では操作しにくい場面もあり、結局は自分の体を使って影を作るなどの涙ぐましい努力が必要となる。
しかしS6 edgeは違った。影など作らなくても画面が見えるため、操作がとてもスムーズに運ぶ。あまり明るい場所では画像がボワッとにじんで見えるが、これはおそらく最大に輝度を上げているからだろう。見栄えは多少犠牲になるものの、見えないよりははるかにいい。
結局は自分が暑くて日影を探してしまうのだが、日影に入ればすぐに輝度が下がり、いつものシャキッとした画面になる。S6 edgeは最大輝度を600cd/m2まで、最少輝度は2cd/m2まで自動で調整できるという。
画面の動きもスピーディで、しかも屋内外の視認性は抜群。これはもうIngressに向いた端末といっていいだろう。
ただし、Ingressを楽しむ端末としては残念なところが2つある。1つは解像度があっていないこと。S6 edgeの画面はクアッドコアHD(2560×1440)で約577ppi。動画やウェブコンテンツを閲覧するにはいいのだが、この画面でIngressを表示すると、余分なスペースが多くなり、文字やボタンが非常に小さくなってしまう。言語設定を標準のまま使うと、端末の言語がそのまま適用されるため日本語表示になるが、漢字2文字のボタンなどはかなり押しにくい。
もう1つは発熱問題だ。両側面のもっとも尖った部分に熱を持ちやすいようで、グリップしているとかなり熱くなってしまう。冬なら歓迎したいが、真夏は少々厳しい。ただし、この点は、ほかのスマートフォンでも同様にIngressをしていると端末自体が熱くなるので、仕方ないところか。
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