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「業務に使うIaaS」は何を基準に選びますか? -CNET Japan読者アンケートの結果から比較検討のポイントを考える - (page 2)

CNET Japan Ad Special2012年12月19日 16時00分
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「コスト」以外に気になる「障害時対応」や「安定性」

 次のグラフは、業務利用を行うパブリッククラウド(IaaS)の事業者を選択する際に、スペック以外にユーザーが「重要」だと感じている項目を集計したものである。

 最上位となった項目は、やはりクラウド化の最大のメリットとされる「コスト削減」を念頭に置いた「料金」だ。さらに2位以下は、「障害時の対応」「セキュリティレベルの高さ」「安定性」「事業者の事業継続性」といった、主に導入後の運用を安心して行えるかどうかにかかわる項目が占めている。

 また「既にクラウドを利用している」ユーザーと、それ以外のユーザー(未導入)との「重要な項目」を個別に集計したグラフを比較してみると、「価格」の重要性は導入後に若干下がり、それ以外の「障害時の対応」「セキュリティ」「事業者の事業継続性」「安定性」といった項目の重要性が高まっている傾向が見て取れる。これは、実際にクラウド運用を進めるなかで、より「リアル」にユーザーが重要性を認識した課題と見ることができるだろう。

 次のグラフは、「パブリッククラウド(IaaS)事業者を選ぶ上で悩ましいこと、またはわかりづらいこと」について聞いた設問の回答である。この設問で上位となった3つの回答は「障害時の対応レベル」「安定性」「料金体系」である。

 障害時の対応レベルや安定性について、IaaS事業者の中にはサービスレベルアグリーメント(SLA)として公開しているケースもあるが、これは多くの場合「トラブルが起きた場合のペナルティ(返金対応など)の範囲」を表明しているものにすぎない。実際の運用時に「どれだけシステムが安定しているか」「障害が起こらないか」ということとは、必ずしもイコールではない。そこがユーザーが「分かりづらい」と感じている一因と思われる。

 また「料金体系」が「わかりづらい」と評価されたことについて、渡邊氏は「カタログのスペック上には表れていない、事前に評価しづらいコスト」の存在が影響しているのではないかと話す。

 「カタログ上の仮想サーバのスペックは同等でも、実際の運用で得られるパフォーマンスがサービス間で全く違うといったケースはよくあります。これは、実際に一度試してみないと分からない部分です。また、業務要件に合わせた構成を作りたい場合、何らかのオプションを追加しなければいけなかったり、新たな開発が必要になったりというケースでは、そうしたコストが別に積み上がってしまいます。これにさらに、運用コストが加わることで、最終的にいくらかかるかというのが見えにくいというのはあると思います」(渡邊氏)

 このアンケートからは、多くのユーザーがコスト削減を目的として業務の幅広い分野へのIaaSの活用を検討しているものの、その事業者の選定にあたっては「最終的にかかる実際のコスト」や、「セキュリティ」「安定性」「障害時の対応」など、運用上の課題となるであろう様々な要素が、事前に見積もりづらいことに不安を感じている姿が見えてくる。

「信頼性」を吟味するための2つの基準

 アンケートの中で「IaaSの選定において、わかりづらいと感じた項目」として挙げられた「セキュリティレベル」「安定性」「障害時の対応」「事業者の事業継続性」といった項目は、最終的にそのサービス、およびそれを提供する事業者への「信頼性」を構成する要素ともとらえることができる。

 これらの要素を事前に十分に吟味し、総合的に「信頼できる」と感じた事業者のサービスを選びたいと思うのは当然だ。しかしながら、こうした信頼性を構成する要素は、カタログからは見えてこないというのも事実である。

 IaaSの選択にあたって、こうした「信頼性」を評価するための視点として、渡邊氏は「事業者の信頼性」と「ユーザー側で信頼性を担保する機能が用意されているか」という2つの基準を吟味することを勧める。この2つの基準によって、事業者とユーザーが相互に信頼性を高める取り組みを行えるかどうかが、業務に使うクラウドを選ぶにあたって重要になると考えているという。

 具体的に「事業者の信頼性」は、「サービスの信頼性」と「サービスを提供する事業者自身の信頼性」に分けられる。

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