「創世期」から「成長期」に入った国内クラウドサービス市場で、ニフティクラウドは、どう「進化し続ける」のか?

CNET Japan Ad Special2012年02月06日 11時00分

パートナー企業との連携強化で、将来は海外展開も視野に

別井:クラウド市場の拡大、ニフティクラウドの拡大に向けて、具体的にどうような戦略でのぞまれる計画ですか?

蔵原:先ほども触れましたが、まずは個々の機能ではなく、それらを組み合わせたソリューションとしていかに皆様へ訴求できるかが重要ですね。また、1から10まですべてを自社で行うにはまだ体力・知識・経験が不足しているので、パートナー様と一緒にお客様のニーズに合致するソリューションを提供していけたらと思います。

別井:なるほど。拡大にむけ、重要な役割を担うのがパートナー戦略なのですね。ソネットクラウドに対する、「クラウドインフラのOEM提供」というのは、まさに象徴的な動きですね。

蔵原:はい、パートナー様から選んでもらえることを最優先に考えたこととして(1)商品力(2)パートナー様向けのサポート充実(3)ビジネスの機会、という3つのポイントが挙げられます。商品力は、ソネットクラウドをはじめクラウド事業者として市場の活性化につながる環境提供で向上します。そして、パートナー様が満足できるサポート、ニフティクラウドと組むことで大きなメリットが得られることの訴求を通じて、パートナー様との関係をより強化していきたいですね。
 弊社は2011年4月からパートナープログラムを開始し現在までに100社以上のパートナー様がおります。全国に販売網を持っているわけではないので、こうした取り組みは日本各地のパートナー様と組んで販売チャネルを増やすことにもつながります。

別井:ニフティクラウドは純国産のクラウドコンピューティングサービスとして多くの注目を集めていますが、一方で海外戦略についてはいかがでしょうか?

蔵原:確かに日本市場の今後を考えると、海外に目を向けるべき時期にきているとは思います。その点も踏まえて、現時点では日本から海外へ進出する企業の支援を考えています。たとえば、必要に応じて現地にデータセンターを設立するといった取り組みは他社も考えていると思いますが、弊社ではそれをよりスピーディーに行っていきたいですね。

別井:中小企業も海外に目を向ける時代ですから、今後の展開が楽しみですね。

蔵原:まずは日本一になりましょう!もちろんその先の世界一も狙います(笑)
 世界一までいくと夢物語と言われるかもしれませんが、実際いまのクラウド市場はかなり面白いんです。まず経営者やIT部門の方々にとって、クラウドは有効なツールだと認識して頂く必要があります。コスト削減が思い通りにいっていないと感じている企業様に向けては、実際に成功している企業様の事例を弊社からどんどん発信していきたいと思っています。
 一方で利用者の方々に対しては、IaaSの場合エンドユーザーに対してなかなか面白さを出し切れないので、PaaSやSaaSなどでどのようなものを展開していくかが課題といえます。こちらはパートナー様と一緒に提供する形で、今年度中くらいに方向性を出していく予定です。

ニフティクラウドの成長戦略について、クラウド事業部 事業部長の蔵原寛氏に聞いた。 CNET Japanでは今後半年あまりにわたり、クラウドの積極利用によって可能になる、企業の新たな成長シナリオの可能性に注目していく。クラウドの具体的な導入事例やノウハウを多数紹介するほか、実践的なクラウド利用の入門コンテンツなども展開予定だ。ぜひ、こちらの特集ページをブックマークするなど頂き、最新情報をご購読頂ければ幸いだ。

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