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[ブックレビュー]職場、学校でうまく人と付き合うには--「人間関係ってどういう関係?」
本書はタイトルの通り、「人間関係とはどういう関係なのか」という問いに丁寧に向き合ったものだ。著者の平尾昌宏氏はまず、人間のあり方には「個人」「身近な関係」「社会的な関係」の3つがあるとし、社会と身近な人間関係の性質の違いを指摘する。
2024年06月15日 08時00分
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[ブックレビュー]研究者と問いとリサーチを繰り返し続ける社会人へ--「リサーチのはじめかた」
世の中には研究のやり方を手引きする書籍はたくさんあるが、研究の前に光をあてたものはなかった。本書は、そうしたいままで見過ごされていた部分に焦点を当てて、学部生が陥る、「自分は一体何をしたいのか」という悩みへの回答となるような技術が山のように詰まっている。
2023年12月02日 08時00分
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[ブックレビュー]ロンドン五輪の裏で起こった占拠事件のあらまし--「リスペクト」
貧しい地域の再開発が進むと、地価や家賃が高騰し、そこに住む貧困層の住民が追い出されることがある。ジェントリフィケーションと呼ばれるこの現象は、2012年にロンドンオリンピックの舞台となった地域でも起こっていた。本書はその事件をモデルにした小説だ。
2023年08月26日 08時00分
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[ブックレビュー]聞く、聞いてもらうの循環がもたらすもの--「聞く技術 聞いてもらう技術」
こんな経験はないだろうか。心に抱えたモヤモヤを友人に打ち明けると、「わかるよ、それは大変だね」と静かに頷いてくれた。それだけで心がすっと軽くなった――。「聞くこと」と「聞いてもらうこと」、このささやかな循環は、私たちの日常を少しだけやさしいものにしてくれる。
2022年10月22日 08時00分
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[ブックレビュー]今のロシアがなぜこのような行動に出ているのか--「現代ロシアの軍事戦略」
タイトルの通り、ロシアの軍事について日本人の専門家が書いた1冊だ。出版されたのは2021年5月、今のロシアがなぜこのような行動に出ているか、そのヒントがちりばめられている。予見的な指摘も少なくなかった。
2022年04月02日 08時00分
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[ブックレビュー]「いきた勉強」の仕方を学ぶ--「100年無敵の勉強法」
「いきた勉強」はワクワクするものであり、人生を豊かにしてくれる。「なぜ勉強をするのか?」という誰もが抱く疑問に答えをくれる1冊だ。
2021年12月04日 08時00分
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[ブックレビュー]クリアにわかる、楽に身につく--「論理的思考のコアスキル」
論理的思考とは何か、論理的に思考できるようになるにはどうすればいいのかを知りたければ、最初にお勧めする1冊になった。新書というコンパクトさの中に、知りたいことと必要なことが凝縮されている。正直、この価格でいいのだろうかと心配になるほどだ。筆者がロジカルシンキングに関する本を初めて手に取ったのはもう20年も前になるが、その頃に本書があればもっと楽に論理的思考を身につけられただろう。
2019年06月01日 08時00分
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[ブックレビュー]足りないのは相手を思いやる気持ち--「働くためのコミュニケーション力」
相手に自分の気持ちを伝えるコミュニケーション力は、仕事の上でもプライベートでも重要だ。テクニックは二の次。最も大切なのは相手を思いやる気持ち、と説く著者が、実例を用いながらコミュニケーション力を高めるコツを教える。
2013年07月27日 08時00分