見たことのない地球の姿を映し出す、グーグルの最新AIモデル「AlphaEarth Foundations」

Alex Valdes (CNET News) 翻訳校正: 編集部2025年08月01日 11時31分

 これは今まで見たことのない地球の姿であり、私たちの存在に関わる課題の解決に役立つかもしれない。Googleはこのほど、新たな人工知能(AI)モデル「AlphaEarth Foundations」を発表した。このモデルは衛星などから得られる画像や計測データを取り込み、陸地と水域の最新かつ正確なデジタル表現を生成する。

提供:Fotograzia / Getty Images 提供:Fotograzia / Getty Images
※クリックすると拡大画像が見られます

 このデータにより、科学者や研究者は水不足、森林破壊、作物の生育状況などの問題を監視できる。

 Googleによれば、AlphaEarthのAIモデリングはすでに成果を上げている。「当社のパートナーは、未分類の生態系をより適切に分類し、農業や環境の変化を把握し、地図作成の精度と速度を大幅に向上させるなど、大きな恩恵をすでに得ている」とGoogle DeepMindは米国時間7月30日に公式ブログで伝えた。

生成された画像 提供:Google DeepMind
※クリックすると拡大画像が見られます

 衛星は毎日膨大なデータを届けるが、その情報は衛星画像、レーダー、シミュレーション、レーザー測量など形式がまちまちで、鮮度も異なる。AlphaEarthはそれらを統合し、「すべての情報を織り合わせて、世界の陸域と沿岸水域を10m四方の精細なグリッドで解析する」という。

 さらにAlphaEarthは各グリッドのサマリーを作成する。これらのサマリーは、「当社がテストした他のAIシステムで生成されるデータよりも16分の1の容量で済み、地球規模の解析コストを大幅に削減する」とGoogleは述べた。科学者は「頭上を通過する単一の衛星に頼る必要がなくなった」としている。

Google DeepMindの発表

この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

食品・飲料 本日のタイムセール(Amazon)

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画広告

企画広告一覧

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]