ワイヤレス充電が、まもなく大幅に高速化する。
ワイヤレス充電器と電源の互換性確保を目的に300社超が参加するオープンな標準化団体、Wireless Power Consortium(WPC)は米国時間7月23日、より高速な充電を可能にする新たなワイヤレス充電規格「Qi2 25W」を発表した。
Qi2 25Wは、2023年11月に登場した従来のQi2(15W)よりも、ほぼ70%多い電力供給を実現する。
新規格には「iPhone」と「主要な『Android』スマートフォン」が加わるという。WPCによると、先週の限定ローンチで計14件のデバイス、レシーバー、トランスミッターがQi2 25Wの認証試験を完了した。現在は数百件が試験待ちの状態にあり、これにはスマートフォン、充電器、モバイルバッテリーが含まれるとみられる。
Qi2(15W)導入から1年のうちに、認証済みのデバイス、レシーバー、トランスミッター計15億台以上が世界で発売された。
WPCは、Qi2導入前はスマートフォンメーカー各社が独自の急速充電プロトコルやアクセサリーを開発していたため、他ブランドとの互換性がなく、信頼性にも欠けることが多かったと指摘する。従来の15W標準を超える充電を実現していた企業もあったが、Qi2 25Wは「真に高速なQi認証ワイヤレス充電を可能にする初の標準」だという。
これは特にAndroidユーザーにとって大きなニュースだ。ワイヤレス充電を最初に採用したのはAndroidだったが、Android一筋の筆者でさえ、現在はAppleが大きく先行していると認めざるを得ない。Androidユーザーは長らく、迂回策やサードパーティー製品に頼らざるを得なかった。
どのAndroid端末が対応するのかについて確かな情報はまだないが、Android Authorityは、8月に発表予定の「Pixel 10」が最初の対応機種の1つになると推測している。WPCのプレスリリースでは、新しいAndroid端末にこの技術を支えるマグネットが内蔵されるのか、引き続き専用ケースが必要なのかについては触れていない。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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