アップル、サブスク解約の「引き止めオファー」を開発者が提示可能に

Thomas Kika (CNET News) 翻訳校正: 編集部2025年07月24日 13時50分

 近いうちにApple製デバイスでサブスクリプションを解約しようとすると、見逃せない特別なオファーが提示されるかもしれない。

「Subscribe」の文字と米国紙幣 提供:Cole Kan/CNET
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 筆者は、ドラマ「アウトランダー」 が放送されていない時に有料テレビサービス「 Starz」 を解約しようとすると、期間限定の割引料金で継続を促すオファーがしばしば表示される。煩わしく感じることもあるが、こうした提案を一度も受け入れたことがないと言えばうそになる。

 このような一般的な顧客引き止め手段の是非はともかく、近い将来Appleデバイスでも同様の仕組みが導入されると9to5Macが報じている。指摘された開発者向け文書によると、開発者は「Retention Messaging API」により、ユーザーがサブスクリプションを解約しようとした際に、別料金プランへの切り替えを促すメッセージや、プロモーション割引を提示するメッセージなどを追加で表示できるようになった。

 ただし、その画面でもキャンセルの「確認」と「今はしない」という従来の選択肢は残されており、解約手続き自体がさらに複雑になるわけではない。

 今回の動きは、サブスクリプションをボタン1つで解約可能にする米連邦取引委員会(FTC)の「Click to Cancel」規則を、第8巡回区控訴裁判所が却下した直後というタイミングで生じた。なお、同規則は再び検討される可能性がある。米国経済への100万ドル超の影響を伴う措置に必要な分析をFTCがしていなかったことが、却下の理由だからだ。

 Appleは米CNETが記事を公開するまでに、コメントの依頼に回答しなかった。

9to5Mac 
Retention Messaging API

この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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