Googleは米国時間7月21日、「Googleストア」のウェブサイトで短い予告動画を公開し、2025年のフラッグシップ機「Pixel 10」の一端を明らかにした。8月20日(日本時間21日)にニューヨークで開催するMade by Googleイベントで正式に発表予定だ。
動画には本体背面のみが映し出され、Pixelの象徴的な楕円形カメラバーとフラッシュ、センサーらしきパーツが確認できる。デザイン自体は従来のPixelを踏襲しているが、Pixel 6~8のように端から端まで伸びるカメラバーではなく、Pixel 9同様のアイランド型となっている。4月に発売された廉価モデル「Pixel 9a」ではカメラの出っ張りがほとんどなく、本体とほぼフラットに仕上げられていた。
この公開に先立ち、過去数カ月にわたってPixel 10の情報が流出してきた。5月にはカナダのバンクーバーの路上で行われたCM撮影の現場で実機が目撃されている。
現時点で伝えられているPixel 10のうわさによると、デザインは2024年モデルとほぼ同様だが内部が大幅に強化されるという。「Tensor 5」チップはサムスン製からTSMC製の3nmプロセスへと変更される見通しだと、Android Authorityが3月に伝えている。
同メディアは7月、「Pixel 10 Pro Fold」はディスプレイの最大輝度が従来の2700ニトから3000ニトに向上し、バッテリー容量も前年モデルから7%増の5015mAhに増えるとも報じている。
Pixel 10のカメラ構成については、5000万画素のサムスン製「GN8」広角レンズ、1100万画素の「3J1」望遠レンズ(同レンズは前面カメラにも採用予定)、およびソニー製の1300万画素「IMX712」超広角レンズを搭載するとされる。一方、筐体スペースに制約のあるPixel 10 Pro Foldでは、同等のハイエンドカメラ構成は見送られる可能性が高い。
Pixel 10はほぼ確実に「Android 16」を搭載し、多数のAI機能が盛り込まれる見通しだ。
Googleはコメントの依頼にすぐには応じなかった。
Googleのハードウェア事業の売上高は全体の一部にとどまるが、PixelシリーズはAndroidの将来像をハードウェアパートナーに示す重要な指標として機能している。Pixelスマートフォンは仕様にはそれほど重点を置かず、洗練されたユーザーインターフェイスと強力な「コンピュテーショナルフォトグラフィー」を提供している。
高評価を得るPixelシリーズは、自社OSを開発せずAndroid端末を製造するハードウェアパートナーにとってやや複雑な存在となる。Googleは自社製スマートフォンを展開することで、サムスンやOnePlus、モトローラといったメーカーと直接競合している。
Statcounterによるとサムスンが世界でAppleに次ぐ第2位のスマートフォンメーカーだが、Googleは一部の市場でシェアを拡大しつつある。2024年のPixel 9投入により、北米市場で大きく前進している。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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