Googleは次の「Made by Google」イベントを米国時間8月20日に開催すると発表した。「Pixel 10」シリーズのスマートフォンを発表する可能性が高い。同社は、ニューヨークで開催する同イベントへの招待状を7月16日に送付した。
このイベントでは、これまで晩夏から秋にかけて行われてきたMade by Googleと同様に、GoogleのPixelスマートフォン、ウォッチ、イヤホンなどが中心になるとみられる。他にどのようなデバイスが登場するかは不明だが、同社の「Android XR」搭載スマートグラスの可能性もある。5月の「Google I/O」と同様に、最近リリースされた「Android 16」の特徴であるAI機能にも力点が置かれると予想される。
現時点のうわさでは、Pixel 10シリーズはGoogleのカスタムチップ「Tensor G5」を搭載するとされる。従来のTensorチップとは異なり、今回はサムスンではなくTSMCが製造を担うとみられる。TSMCに移行することで3nmプロセスを利用でき、チップ1つにより多くのトランジスタを詰め込み、性能と効率を高められるという。
カメラについては、ベースモデルのPixel 10が望遠センサーを備える可能性があり、Pixel 10 Pro Foldには5000万画素のサムスン製「GN8」メインカメラが搭載されるとのうわさだ。インフレ圧力と関税の懸念が続く中でも、GoogleのPixelデバイスの価格は2024年と同水準に据え置かれると内部関係者は示唆している。
Made by Googleの予告は、サムスンがニューヨークで「Galaxy Z Fold7」と「Z Flip7」を発表してから1週間後というタイミングで行われた。サムスンは通常、折りたたみスマートフォンを「Galaxy S」シリーズとは別に発表するが、GoogleはPixel 10 Pro Foldを標準モデルのPixel 10、Pixel 10 Pro、Pixel 10 Pro XLと同時に発表するとみられている。
Googleはオンライン検索とソフトウェアの会社としてよく知られているが、ハードウェアを手がけてすでに10年以上になる。過去にはHTCやLGなどと提携し、Androidをほぼ素の状態で動かす「Nexus」スマートフォンを発売していた。2016年にPixelシリーズが登場してからは自社生産に切り替え、より自由に仕様などを決定できるようにした。これにより、Googleは自らの理想とするスマートフォンを形にし、ハードウェアパートナーが注力すべき機能を示すことができるようになった。
Pixelシリーズは最高のスペックで知られるわけではないが、業界をリードするカメラ性能と画像処理でそれを補ってきた。世界のスマートフォン市場の多くをサムスンとAppleが握る一方で、Pixelは特に北米市場でシェアを着実に拡大している。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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