Twitter(現X)の創業者であるJack Dorsey氏は、日光暴露を記録する「iPhone」向けベータアプリ「Sun Day」を公開した。
このアプリは現在テスター向けに無料で提供されており、日の出、日の入り、UV指数などの基本的な情報を表示するほか、日光を浴びていい最大の時間を推定し、アプリの説明にあるように「日光から生成されるビタミンDを追跡」する。説明によれば、Dorsey氏はUIの更新と南中時刻の通知をテスト中だという。アプリでは、服装のタイプ(ショートパンツとTシャツ、または水着など)と、日焼けのしやすさなどを示すフィッツパトリックの皮膚タイプを入力できる。
人々が日光暴露や日焼け止めなどの対策を最も意識するのは夏の時期だ。夏には日差しが最も強く日が長くなり、人々は海水浴や庭仕事、ゴルフなどのために、外で日光を浴びることが多い。
このiOSアプリをインストールすると、「Appleヘルスケア」の一部データと連携する許可を求められる。
Dorsey氏は米国時間7月13日、Sun Dayアプリを「TestFlight」で公開したとXに投稿した。
Dorsey氏は最近、Bluetoothを通信基盤とするプライベートなメッセージクライアント「Bitchat」もリリースしている。安全でプライベートなアプリを目指しているものの、一部ユーザーはBitchatに潜在的なセキュリティ上の不具合があるとして検証中だ。
iOSユーザーがSun Dayを利用するには、「App Store」からTestFlightアプリをダウンロードし、Sun Dayのリンクからベータテストに参加する必要がある。
Sun Dayのようなアプリを役立てるには、自分の肌タイプや服装に関する正確な情報を入力することが重要だ。
「Jack Dorsey氏の新アプリであるSun Dayは、ビタミンDのレベルを検出するためではなく、安全に日差しを浴びる上で重要なUV指数を理解するのに役立つ点で素晴らしい」と、ロサンゼルスの皮膚科医Tanya Kormeili氏は語る。過度の紫外線暴露には日焼け、皮膚の老化、皮膚がんなどのリスクがある。UVレベルの追跡は、これらのリスクを軽減する1つの方法だ。
「UV指数を使って暴露レベルに応じたリスクを示せるという点で、このアプリには興味深い可能性がある」と同氏。「曇りの日でも過度のUVリスクがあることを患者に納得させるのは難しいことがある。このアプリはそのUV指数を客観的に示し、より安全な日光対策の指針を提供してくれる」
同氏は一方、医療専門家の推奨なしにDorsey氏がアプリを一般公開したことは機会損失に当たるかもしれないと指摘し、「このアプリの真の価値と限界を示すために皮膚科医を関与させていないことに驚いている」と述べた。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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