AppleがWWDC25で発表した機能の中に、もっと注目されるべきだと感じるものがある。それは「Adaptive Power」だ。
Appleによれば、この機能はバッテリー消費量が通常より多いときに、ディスプレイの輝度を下げたり一部の処理に少し時間をかけたりといった「小さなパフォーマンス調整」によって、iPhoneのバッテリー持続時間を延ばすというもの。バッテリー残量が20%まで減ると自動で低電力モードを有効にする場合もある。低電力モードでは、バックグラウンドの動作が制限される。
iOS 26に対応するどのiPhoneでも、Adaptive Powerはいざというときに頼りになりそうだが、本当の意味でゲームチェンジャーになり得るのは、うわさの「iPhone 17 Air」(仮称)で使う場合だ。
薄型モデルとされるiPhone 17 Airは秋に登場するとみられているが、同社はその報道をまだ認めていない。薄型iPhoneが出れば、2025年に入って発売されたサムスンの「Galaxy S25 Edge」やOPPOの「OPPO Find N5」など薄型端末の仲間入りをすることになる。さらにサムスンはWWDCの開幕直後、折りたたみ式の「Galaxy Z」次期モデルの予告動画を公開し、「史上最も薄く、軽く、そして高度な折りたたみスマートフォン」とうたった。
薄いスマートフォンはギミック的な印象を与えることもあるが(実際、誰が求めたのだろうか?)、企業が消費者の財布の紐を緩める新しい方法を模索する中で注目されていることは間違いない。筆者はGalaxy S25 EdgeやOPPO Find N5などを使ってみた経験から、薄くて軽いスマートフォンは持った感じがとても新鮮だと明言できる。Appleがどのような製品を用意しているのかが楽しみだ。
しかし、スリムな筐体には大きな欠点もある。バッテリー持続時間が短くなることだ。薄くなるということはバッテリーも小さくなるということで、その分だけ持ちが悪くなる。実際、Galaxy S25 Edgeは一日の終わりには必ず充電が必要になり、余裕はまったくない。もしAppleがiPhone 17 Airのバッテリーをその最低限の水準より長く持たせる方法を見つけられれば、大きな差別化ができるはずだ。
Adaptive Powerは、薄さのためにバッテリーを犠牲にしたくない人々の心をつかむ切り札になるかもしれない。ただし、この機能が本当に画期的か、そしてiPhone 17 Airそのものが実現するかは、まだ不透明だ。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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