Ankerの電動クーラーボックスを試したら、氷が必須のキャンプには戻れなくなった話--注意点も

Maria Diaz (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2025年05月28日 15時40分

 Ankerのバッテリー搭載型クーラー「Anker Solix EverFrost 2」は、氷なしで最大3日間(23Lモデルは2日間、40Lモデルは4日間以上)しっかり食材を冷やしてくれるアイテムだ──。

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Solix EverFrost 2(58Lモデル) Solix EverFrost 2(58Lモデル)
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 10代の頃、家族とのキャンプ旅行がとにかく苦痛だった。カリブ海に浮かぶ故郷の蒸し暑さは容赦なく、アウトドアならではの不便さは反抗期まっただ中の自分にとってはストレスそのものだったからだ。

 しかし、歳を重ねるにつれて、静かなビーチや涼しい山間のキャンプ場での数日間、テクノロジーや日常の喧騒から解放される心地よさに目覚めていった。ただ、そんな楽しみのなかでも、自然に左右される不自由さだけは常に心のどこかに引っかかっていた。

 うっかり日焼け止めを忘れて深刻な日焼けを負ったこともあれば、保存が不十分な鶏肉で食中毒に苦しんだこともある。今思い返しても、消し去りたい記憶ばかりだ。大人になった今でもキャンプは好きだが、便利な道具を積極的に取り入れることで、ずいぶんと快適になった。そのなかでも特に重宝しているのが、今回紹介する「Anker Solix EverFrost 2」だ。

 本機は、見た目こそ高級クーラーそのものだが、その実力は想像以上。内蔵の充電式バッテリーが、まるで自宅の冷蔵庫や冷凍庫のように、好きな場所で安定した冷却性能を発揮してくれる。氷を入れるためのスペースを気にせず、傷みやすい食品を思う存分詰め込めるのだ。

 今回試したのは、容量58Lのモデル(国内編集部注:日本では23Lと40Lのモデルのみ発売中)だ。引き出すとトレーテーブルになる便利なハンドルを備えたりと、気が利いている。バッテリーは標準で1基が付属するが、2基搭載可能なので、追加すれば最大3.2日(約77時間)もの長時間使用が可能だ。

 冷却速度も驚異的で、室温(約20℃)から氷点(0℃)まで、わずか15分足らずで冷えきった。スマート温度計を使って自分で測った結果なので、その実力は間違いない。

 ただ、この58Lのモデルは空の状態でも29kgとかなり重量級だが、幸い大型の車輪ホイールが付いていて芝生や砂利の上でも簡単に引き回せる。セットには着脱式バッテリー、ACアダプターと充電ケーブル、車用充電ケーブル、アクセサリーケース、それにホイールストッパーが2個含まれている。

 クーラーのセットアップが終われば、Ankerの専用スマホアプリで温度調整やバッテリー残量チェックもラクラクだ。冷却モードは3種類から選べる。とにかく短時間で急速冷却する「Maxモード」、冷却と省エネをバランスよく調整する「Smartモード」、バッテリー寿命を最大13時間延ばせる「Ecoモード」だ。

 着脱可能なバッテリーは、クーラーを動かすだけにとどまらない。いざという時は取り外して、モバイルバッテリーとして使えるのも嬉しい。バッテリー容量は288Wh。USB-A(12W)とUSB-C(60W)端子を備えているため、スマホはもちろんカメラやドローンの充電にも活躍してくれる。

 充電方法が豊富なのも魅力の一つ。家庭用コンセント、ソーラーパネル、車載シガーソケット、USB-Cポートに対応しており、冬場にポータブルソーラーパネル(100W)で充電テストをしたところ、満充電まで約5時間だった。日差しの条件さえ良ければ、Ankerによると最短3.65時間で100%充電できるという。

理想的な電動クーラーボックスだが注意点も

 Anker Solix EverFrost 2は、アウトドアで食品やドリンクを安全に冷やしておくのにまさに理想的な電動クーラーだ。特にソーラーパネルと組み合わせれば、バッテリーの残量を気にする必要もなくなる。さらにロードトリップや車中泊、スポーツ観戦やバーベキューなど、自宅や屋外イベントなどのシーンでも驚くほど便利に使える。

 ただし、大きなネックになるのは重さと価格(23Lモデルで9万9990円だが現在20%オフ中)だろう。容量40Lモデルの重さは約23kg。今回試した容量58Lのデュアルゾーンモデルの場合、重さは約29kgとなる。もちろん、これはあくまで空の重量。中に食材や飲料を詰め込めば、さらに重さが増すことをお忘れなく。

(国内編集部注)日本では更に小型な23Lモデルも発売されている。500ml缶で21本、2Lペットボトルが6本入る。一方、サイズは約66.8 x 38.5 x 40.0cmで、空の状態でも重量は19.3kgある。車輪付きなので持ち運ぶ際の重量は地面に逃がせるし、一般的なSUVの荷室に十分収まるサイズではあるが、購入時にはサイズをしっかり確認するのが無難だ)

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この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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