Anthropicが「Claude 4」発表、推論やコーディングを強化

Jon Reed (CNET News) 翻訳校正: 編集部2025年05月23日 10時38分

 Anthropicは米国時間5月22日、生成AIモデル「Claude」の最新版を発表した。コード作成や複雑なタスクに特化した高性能モデルも含まれる。

Claudeのロゴ 提供:James Martin/CNET
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 Anthropicは開発者会議「Code with Claude」で「Claude Opus 4」と「Claude Sonnet 4」を発表し、推論能力と深い思考能力が大きく向上したと述べた。

 同社は2月に前世代の「Claude Sonnet 3.7」をリリースしていた。それ以降、競合のAI開発企業も性能を引き上げている。OpenAIは4月、コンテキストウィンドウを拡大した「GPT-4.1」や、新しい推論モデル「o3」「o4-mini」を公開した。Googleも5月上旬、コーディング性能を向上させたとする「Gemini 2.5 Pro」のアップデート版を投入している。

 Claude Opus 4はより大規模で計算資源を要するモデルで、特に難易度の高い課題を処理できるよう設計されている。Anthropicの最高経営責任者(CEO)、Dario Amodei氏によれば、テストユーザーは、人間であれば数時間かかる作業を同モデルが短時間でこなすことを確認したという。

 「われわれが大規模モデルでしばしば経験しているように、ベンチマークは性能を完全に反映してはいない」とAmodei氏は基調講演で語った。

 Claude Sonnet 4は、Claude Sonnet 3.7を基に改良を加えた軽量モデルだ。3.7は過度に積極的で、求められた以上のことをする場合があったとAmodei氏は説明する。計算資源は抑えられているが高い性能を示すという。

 「一部のコーディングベンチマークではOpusと同等の成績を出すが、Sonnetの方がスリムで焦点が絞られているはずだ」とAmodei氏は述べた。

 Anthropicによれば、両モデルにはベータテスト中の新機能として、長時間の推論中にウェブ検索などのツールを利用できる能力が追加された。モデルは複雑な質問に対してより良い回答を返すために推論とツール利用を切り替えるという。

 両モデルとも、ほぼ即時に応答するモードと深く思考するモードを備える。

 有料プランではOpusとSonnetの両方が使え、無料プランではSonnetのみが利用可能だ。

Anthropicの発表

この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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