OpenAI、アップル元幹部ジョニー・アイブ氏の会社を買収--新種AIデバイス登場へ?

Thomas Kika (CNET News) 翻訳校正: 編集部2025年05月22日 09時57分

 OpenAIは米国時間5月21日、Appleの元デザイン責任者Jony Ive氏が設立したテクノロジーデザイン企業ioを買収したと発表した。買収額は65億ドル(約9300億円)と報じられている。これを受け、OpenAIがAIを中心とするスマートフォンを開発中とのうわさが再燃している。

Jony Ive氏 Jony Ive氏
提供:John Phillips/BFC/Getty Images

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 Appleで「iPhone」などのデザインに携わったことで知られるIve氏と、ioから合流する55人の従業員は、OpenAI全体のクリエイティブおよびデザイン面を担うことになる。The Wall Street Journalはこの件に詳しい人物らの話として、これには「ChatGPTの今後のバージョンや音声機能、アプリ、その他の製品」など、あらゆるもののデザインに関与することが含まれるという。

 Ive氏が2024年に設立したioは、AIを搭載する新たな種類の製品を目指しており、OpenAIとともに画面のないスマートフォンを計画しているとうわさされてきた。4月、ioはスマートフォンの開発を否定し、OpenAIはコメントを控えた。

 The Wall Street Journalは「事情に詳しい人物」の話として、両社が「消費者を画面の外へと導く新しいデバイス」に取り組んでいると伝えている。

 Ive氏は買収に関する公式声明で「この30年に学んだすべてのことが、この瞬間へと私を導いたという感覚がますます強まっている」と述べた。

 うわさのスクリーンレススマートフォンが実現したとして、実際に購入されるかは不透明だ。現代の消費者がTikTok動画すら見られないスマートフォンを受け入れるとは想像しにくい。最近は気を取られにくい「ダムフォン」への関心も高まっているが、これを好む層がAIに特化した製品を欲しがる可能性は低そうだ。

 OpenAIの広報担当者は、コメントの依頼にすぐには応じなかった。

OpenAIの発表
The Wall Street Journal

この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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