ソニーは5月13日、フラッグシップスマートフォン「Xperia 1 VII」を発表した。同社が各領域で展開する専用機の最先端技術に加え、AI技術をXperia向けに最適化した「Xperia Intelligence」を搭載する。
6月上旬以降、国内の一部通信事業者で発売するほか、ソニーのインターネット直販サイトなどでSIMフリーモデルを発売する。SIMフリーモデルの市場推定価格(税込)は、RAM16GB/ROM512GBモデルが23万5000円前後、RAM12GB/ROM512GBモデルが21万9000円前後、RAM12GB/ROM256GBモデルが20万5000円前後。カラーは「オーキッドパープル」「モスグリーン」「スレートブラック」の3色展開だ。
Xperia 1 VIIは、本体サイズが高さ約162mm×幅74mm×奥行き8.2mm、重さは約197g。約6.5インチ、フルHD+の有機ELディスプレイを採用し、リフレッシュレートは1~120Hzとなる。
「Snapdragon 8 Elite Mobile Platform」を搭載し、前モデル「Xperia 1 VI」からNPU/CPU/GPUをそれぞれ40%以上高性能化。最大2TBの「microSDXC」に対応し、バッテリー容量は5000mAhで、IPX5/IPX8相当の防水、IP6Xの防じん、指紋認証機能を備える。
前機種「Xperia 1 VI(スカーレット 12GB・256GB)」(Amazonで価格をチェック)
カメラ機能では、同社のデジタル一眼カメラ「α」(アルファ)で培った技術を採用する。「AIカメラワーク」では、強力な手ブレ補正と姿勢推定技術により、被写体を構図内の中央に固定して撮影できる。動く被写体かつ撮影者も歩きながら撮影するような状況下でも、被写体の位置を一定に保つことが可能で、撮影に慣れていなくても、プロのような安定したカメラワークの映像を撮影できるという。
AIで被写体を認識、画面中央の配置になるように自動で切り出して撮影する「オートフレーミング」機能も搭載。動く被写体を撮る際にカメラを被写体に向けておくだけで、全体と被写体を切り出した様子の2つの動画を、画角を気にせず撮影できる。AIを活用した2つの機能は、超広角・広角レンズで活用可能だ。
背面のカメラは3眼構成。新たに搭載する有効画素数約4800万画素、16mmの超広角レンズでは、前機種から約2.1倍に大型化させた1/1.56インチのセンサーを搭載する。低照度でもクリアに撮影でき、ゆがみが少なく、約5cmまで寄った近接撮影もできるという。
広角レンズは約4800万画素、24mm/48mm(光学2倍相当)で、低照度性能を持つイメージセンサー「Exmor T for mobile」(エクスモア ティー フォー モバイル)を搭載。望遠は約1200万画素、85-170mmの光学ズームレンズで、遠くの被写体でも高精細に写し出せるとしている。
ディスプレイでは、同社のテレビ「ブラビア」の高画質を再現するという。本体のディスプレイ面に加えて背面側にも照度センサーを追加。周囲の明るさに応じた視聴環境を正確に認識でき、場面ごとに応じた最適な明るさや色域、色温度に調整するとしている。
オーディオでも、ポータブルオーディオプレーヤー「ウォークマン」で実績のある部品を新たに搭載するなど、同製品で培った技術をXperiaに初搭載。有線ヘッドホンを接続した際の音質が飛躍的に向上し、音楽専用機で聴いているかのようなクリアさを実現するという。
ワイヤレス接続の場合も、AIを用いた高音質化技術「DSEE Ultimate」により、圧縮されたストリーミング音源でも臨場感のある高音質で楽しめるとしている。
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