Appleは、「iPhone 4S」が登場した約15年前から毎年秋に新型iPhoneを発売してきたが、今後数年はそのリリース戦略を変えるようだ。
アナリストMing-Chi Kuo氏の投稿とThe Informationの報道によれば、AppleはハイエンドのProモデルを年の後半に、より低価格のiPhoneを翌年の前半に投入する計画だという。Proモデルは秋、より手頃な価格のiPhoneは翌年の始めから春(おそらく3月か4月)に発売される見込みだ。
Kuo氏はオンラインの投稿で、次期「iPhone 17」シリーズは2025年後半に登場するが、iPhone 17eだけは2026年前半となり、「iPhone 18」「iPhone 19」の両シリーズも2段階で発売される見込みだと述べた。
2026年秋にはiPhone 18 Pro、Pro Max、iPhone 18「Air」(または「Slim」)およびApple初の折りたたみモデル、2027年春にはベースモデルのiPhone 18に加えてiPhone 18eが発売される見通しだという。Appleはコメントの依頼にすぐには応じなかった。
実際、Appleは従来の9月以外に新機種を発表したことがある。低価格帯のiPhone 16eは2月に登場したが、これはハイエンドのiPhone 16シリーズの発売(2024年9月)から約5カ月後のことだった。
今回の戦略変更は、製造やマーケティングを最適化し、なかでも重要市場である中国での競争力を高める狙いがあるとみられている。主要な競合であるサムスンが毎年1月に新型Galaxyを発表することも背景にある。
「競合他社はたいてい上半期に新モデルを出す」とKuo氏は指摘し、「Appleが上半期に新しいiPhoneを投入すれば、マーケティングのギャップを埋められる」と述べた。また「競争が激化する中、Appleはより多くのiPhoneモデルを提供する必要がある。すべてを下半期に出すとマーケティング効果が分散してしまう」とも述べ、Proシリーズの出荷比率が上がる一方で低価格モデルが影を潜めている点を挙げた。
短期的には、Appleは2025年、厚さわずか5.5mmと言われる「iPhone 17 Air」あるいは「iPhone 17 Slim」を投入すると予想されている。このモデルは6.6インチ画面で価格は900~1000ドルになる見込みだ。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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