華為技術(ファーウェイ)は2月、グローバル向けの新製品発表イベント「Innovative Product Launch」をマレーシアで開催。世界初の三つ折りスマートフォン「Mate XT Ultimate Design」のグローバルモデルのほか、タブレット「HUAWEI MatePad Pro 13.2-inch 2025」、スマートバンド「HUAWEI Band 10」、日本では発表済みのワイヤレスイヤホン「FreeArc」の4つの新製品を発表した。
HUAWEI MatePad Pro 13.2-inch 2025は、高さ約196.1mm×幅289.1mm×奥行き5.5mm、重さ約580gで、画面の94%を表示できる13.2インチのフレキシブルOLEDディスプレイを採用。解像度は2.8K(2880×1920)、ピーク輝度は最大1000ニトで、高い反射防止性能が特徴の「PaperMatte Display」搭載モデルも用意する。
OSは「HarmonyOS 4.0」で、オフィスアプリ「WPS Office」、メモアプリ「Huawei Notes」、ペイントアプリ「GoPaint」などを搭載。タッチ操作に加えてキーボードやマウスにも対応し、タブレットながらPCのように利用できる。65分でフル充電できるバッテリーは1万100mAhで、側面には指紋センサーも配置する。
販売価格は、「12GB+256GB+Keyboard」が1049ユーロ、「12GB+512GB+Keyboard PaperMatte Edition」が1199ユーロ。マレーシアの場合はいずれも、本体の保護、角度の調節などができる「HUAWEI Smart Magnetic Keyboard White (Inbox)」「HUAWEI M-Pencil 3rd Gen」などが付属している。
HUAWEI Band 10は、重さ約15gの「Green」「Blue」「Purple」「White」「Matte Black」と、14gの「Pink」「Black」の7色展開。1.47インチのAMOLEDディスプレイを搭載し、「Android 9.0」「iOS 13.0」以上に対応する。
価格や発売時期は未定ながら、マレーシア国内ではQRコードを活用した決済に対応するようだ。
ファーウェイは今回、一連の新製品群の発表会をマレーシアのクアラルンプールで実施。同市内の屋内型ショッピングモール「Pavilion」では1週間の展示スペースを設置し、大型のディスプレイ広告も展開した。また今回に限らず、マレーシアをアジア展開における重要な拠点として捉えていくようだ。
一方、米国による制裁で中国外での製品展開に制約が生じ、特に影響が大きい日本では同社スマホが販売されなくなって久しい――のだが、CMO of HUAWEI Consumer Business GroupのAlex Huang氏は日本市場について問われると、注力する意向を示した。
実際に、今回発表された製品の一つとなるワイヤレスイヤホンのFreeArcは、グローバルに先行して日本で解禁した初の製品だ。明言こそ避けたものの、そう遠くない未来にHUAWEIスマホが再上陸する可能性もありそうだ。
取材協力:華為技術日本(ファーウェイ・ジャパン)
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