東京大学発のヘルスケアスタートアップとなるissinは3月13日、指輪型のウェアラブルデバイス「Smart Recovery Ring(スマートリカバリーリング)」を発表した。
つけるだけで日々の回復力を可視化し、毎日をベストな状態で迎えられるようサポートするという。
Smart Recovery Ringは、厚みが2.2mm、重さが約3g。指につけ続けることで「睡眠スコア」「ストレスレベル」「活動量」を計測できる。IP68、5ATMの防水性能を持ち、手洗い・シャワーなどでも利用可能。バッテリーは2時間の充電で最大7日間を連続使用できるという。
計測データを閲覧できる専用アプリは、同社ヘルスケア製品「スマートバスマット」向けアプリをアップデートし、「ウェリー」というアプリ名で提供する。
両製品の計測データを確認できるほか、Smart Recovery Ringのデータを分析して毎朝の回復力「リカバリースコア」も表示可能。睡眠の質・ストレスレベル・活動量・心拍変動(HRV)などのデータを統合的に分析し、体調変化の把握、適切なリカバリー方法の発見などができるとしている。
また、アプリでは、パーソナルヘルスケアAIとなる「ウェリーくん」が登場。朝の散歩や就寝時のリラックスの案内など、ユーザーの状態に合わせてさまざまなチャレンジを提案し、健康管理の習慣づくりを支援するという。
issin 代表取締役CEOの程涛(テイトウ)氏は、「睡眠で一番大事なことは、前日の疲れから回復していること。睡眠そのものだけでなくストレスなどの要素も関係してくるが、それらを計測してサポートできる」と話す。
Smart Recovery Ringは「マットブラック」「マットシルバー」の2色展開で、価格(税込)は2万9800円。サイズはUS 8~13号を用意し、サイジングキットも提供する。3月14日に発売し、全国のKDDI直営店、au Style、auショップ、UQスポットおよびau Online Shopで購入できる。
KDDI パーソナル事業本部 パーソナル第1営業本部 商品需給部 関連商品1G グループリーダーを務める久保雅彦氏は、「携帯電話関連商品を扱う『au +1 collection』は、2012年にSDカードや充電器などから取り扱いを開始し、今ではチューナーレステレビやヘルスケア商品、防犯カメラなど、顧客ニーズに寄り添う8100以上のアイテムを取り扱っている。issinとの第1弾の取り組みとして発売したスマートバスマットは、6カ月で累計1万台以上を販売した」と語る。第2弾商品となるSmart Recovery Ringも、同社の2100のリアル店舗とオンラインで展開し、ヘルスケア分野における事業の拡大を狙う。
また同製品の発表会では、KDDIの共同創業者でissin アドバイザーを務める千本倖生氏が突如、「もしもし。ミュート外して、ちょっとしゃべらせて」と、同時配信していたオンラインから声で“乱入”する一幕もあった。担当者によると、完全に予定外の出来事だったようだ。
千本氏は、先々週はアメリカ、先週はバルセロナ、今週は台湾と、83歳という年齢ながら仕事で世界各国を飛び回っていると明かし、「体の回復に対する今回の新しい製品は、私自身も使用して大変有用に感じている。健康の管理はすごく大事な要素で、是非こういったサービスを皆さんに実際に使っていただき、人生を豊かにしていただきたい」と話した。
程氏は、「83歳であのような生命力にあふれている方こそ、まさしくわれわれが求める人物像。80歳、90歳、100歳でも介護不要で自分のやりたいことができるような状態を、issinの製品でサポートしていきたい」とした。
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