我が家には5歳と3歳の息子がいる。近頃、上の子から「iPadが欲しい」とせがまれるようになってきた。iPadを使っている他の子を見て羨ましいと思ったのだろう。
iPadには英語や算数など、幼児向けの学習アプリが豊富に揃っている。また、強固なペアレンタルコントロールも実装されており、「1日40分だけ」などと設定すれば、子どもがiPadばかり触ってしまう心配も少ない。(筆者の子供時代はペアレンタルコントロール的な制限をどう回避するかの試行錯誤で基本的なITの知識を得ていたような記憶もあるが、今の強固なペアレンタルコントロールは、ほぼ回避不可能だろう)
「そろそろiPadを買ってもいいか」と思い始めたところ、ネックとなったのが「価格」だ。ミドルレンジの「iPad Air」でも最低8万円する。それに、子育て経験がある人なら共感してくれるかもしれないが、1台しかないと兄弟で取り合いになる。だから結局2台買うことになる。iPadを2台、合計16万円の出費というのは正直痛すぎる。
そこで、よりローエンドの無印「IPad」を選びたいところだが、こちらは2年半も新モデルが登場していなかった。しかもiPadは中古価格もそれほど下がらないため、なかなか購入できず先送りにしてしまっていた。
そこに急遽登場したのが「iPad(A16)」だ。約2年半ぶりの無印iPadの新モデルで、価格は5万8800円から。筆者は思わず購入ボタンを押してしまった。
チップはA16とやや型落ちだが、Appleによれば前世代iPadが搭載する「A14 Bionic」プロセッサと比べて30%性能が向上し、第9世代の「A13」チップと比べると50%高速だ。子どもの小さな指でも触りやすい11インチの大きなディスプレイで、Retina解像度なのも嬉しい。
また、磁石で本体にくっつくUSB-CのApple Pencilに対応しており、お絵描きのキャンパスとしても使える。キーボードや14キーのファンクション列、内蔵トラックパッドを備えたMagic Keyboard Folioも接続可能だ。
Apple IntelligenceなどAppleのAI機能は非搭載だが、子ども向けの学習iPadどしてはまさに十分だ。まさに子ども向けとして「ちょうどよいiPad」と言える。発売は3月12日だが、筆者は前述の通りすでに注文を済ませており、製品が届くのが待ち遠しい。
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