Alef Aeronauticsが公開した新しい映像では、同社の“空飛ぶクルマ”がまず普通の自動車のように走行し、その後、交通が滞った場面を想定して別の車両の上を飛び越える様子を紹介している。
デモに登場するモデルは「Model Zero Ultralight」で、その名の通り研究開発用の軽量なプロトタイプだ。これは同社初の量産車となる「Model A」とはいくつか重要な点で異なる。
Model Zeroは重量を抑えるために小型のバッテリーを搭載しているが、Alef Model Aに搭載される大容量バッテリーは110マイル(約177km)の飛行距離と200マイル(約322km)の走行距離を想定している。新しいバッテリー技術を採用すれば、これらの数値はさらに伸びる可能性がある。
従来の車より薄くて小さなホイールを採用することで、車両重量を削減しつつも、さまざまな状況下での走行を可能にしている。
現在、Model Zero Ultralightは経験豊富なテストパイロットを必要とするが、Alefの最高経営責任者(CEO)で共同創業者のJim Dukhovny氏によると、Model Aは一般の人がより簡単に操縦できるようになるという。
Model Aの最適な巡航速度は時速約100マイル(約161km)と見込まれ、最高速度は時速約225マイル(約362km)になると予想されている。地上では、研究開発目的の低速車両として登録されているため、現在の最高速度は時速約25マイル(約40km)に制限されている。Dukhovny氏によれば、さらに高速の地上走行も可能であり、それが最終的な目標だが、衝突試験や規制当局の承認を要するため、まだ試作機を衝突試験にかける段階には至っていないとのことだ。
AlefはModel Aの予約注文を受け付けており、価格は約30万ドル(約4420万円)になる見込みだ。多くのスタートアップと同様、生産規模が拡大すれば価格は下がる可能性が高い。
この“空飛ぶクルマ”の実際の動作を見たい場合は、本記事の動画をチェックしてほしい。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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