以前からうわさされてきたAppleの折りたたみ式「iPhone」が、早ければ2026年にも登場する可能性が高まっている。著名アナリストのMing-Chi Kuo氏は米国時間3月5日、Appleが2026年第4四半期に折りたたみ式iPhoneの量産を開始する見込みだと伝えた。第2世代の製品も2027年後半に量産予定だという。
Kuo氏によると、このブックスタイルのデバイスは2000~2500ドル(約30万~37万円)ほどになる可能性がある。折り目のない7.8インチの内部ディスプレイと5.5インチの外部ディスプレイを備える見込みで、これは他のうわさとも一致している。
価格の高さにもかかわらず、Kuo氏はAppleの熱心なファン層が買い替え需要を生むと考えている。同氏は2026年の出荷台数が300万~500万台、第2世代も含めた2027年の出荷台数は2000万台に達する可能性があると予測している。
この背景には、主要なスマートフォンメーカーの中でAppleが依然として折りたたみ端末を出していないという現状がある。同社は以前から折りたたみ式iPhoneに取り組んでいると報じられてきたるが、ヒンジの構造やディスプレイの耐久性などに課題を抱えてきたようだ。
折りたたみ式スマートフォンは市場全体のごく一部を占めるにすぎないが、特にAppleが参入した場合、今後数年で大きく成長すると推測されている。
Bloombergは2024年12月、Appleが折りたたみ式の大型「iPad」を開発中だと報じた。これは「iPad Pro」を2台並べたサイズになるとされる。現行で最大のiPadは13インチだ。うわさのモデルは、ゲームや映像コンテンツをより快適に楽しめるよう画面はより大きく、使わないときは折りたたんで容易に持ち運べる。
市場調査会社IDCによれば、世界全体の折りたたみ式スマートフォンの販売台数は2024年に1930万台に達し、2023年から6.3%増加したという。サムスンが1位で、ファーウェイ、Motorola、Honorがそれに続く。折りたたみスマートフォンは通常1200ドル(約17万8000円)前後と高額だ。その出荷台数は、2024年のスマートフォン全体の出荷台数である14億台と比べるとかなり少ない。
IDCでリサーチディレクターを務めるRamon Llamas氏は米CNETに対し、Appleの折りたたみ端末が大きなユーザー層を獲得できるかは未知数だと語った。
「多くはユースケースと価格次第だ」と同氏は言う。「ただ、そのようなデバイスが登場すれば、iPhoneとiPadを両方持つ必要がほとんどなくなる点が興味深い」
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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