Googleは米国時間3月6日、検索機能「AI Overviews(AIによる概要)」をより多くのユーザーに拡大し、米国でAIモデルを「Gemini 2.0」にアップグレードすると発表した。
AI Overviewsは従来の青いリンク付きの検索結果の前に、AIが自動生成した回答を動画や出典付きで表示する機能だ。今回の変更により、対応するクエリの幅が広がり、サインインなしでも利用できるようになる。また、ティーンのユーザーも利用できるようになる。
あわせて、Googleは検索における新たな実験として「AI Mode」(AIモード)を導入する。待機リストを通過したユーザーの検索画面上部には、「地図」「画像」「ショッピング」などと並んでAI Modeが表示されるようになる。「ChatGPT」に対抗するGoogleのAIチャットボット「Gemini」に近い使い方ができるようだ。
Googleはコメントの依頼に即答しなかった。
Googleは自社のポートフォリオへのAI導入を進めており、「Gmail」や「Pixel」などあらゆるプロダクトが何らかのAI要素を含んでいる。実際、「YouTube」のコメント欄すらAIで要約されている。
AIによる概要は当初、ピザに接着剤を加えるよう提案したなど、奇妙な誤回答が話題になった。今でもユーザーらはおかしな回答があると報告しており、この機能を無効にする方法を紹介する記事も出ている。それでも株価への悪影響はないとみられ、GoogleはAI Modeがユーザーの要望を受けたものだと説明している。
Googleは次期スマートフォン「Pixel 10」(仮称)に、オンデバイスのAIアシスタント「Pixie」を搭載するとも報じられており、同社のAI開発はますます加速しそうだ。
Google公式ブログこの記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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