iPhone 16eが告げる「小型スマホの終焉」--SE後継だが無印16と同サイズに

Andrew Lanxon (CNET News) 翻訳校正: 編集部2025年02月20日 04時32分

 アップルはSEの後継となる「iPhone 16e」で「小型スマホ」「ホームボタン」「ライトニングポート」を一気に終焉へと追いやった。

SE後継となる「iPhone 16e」(CNET / Apple) SE後継となる「iPhone 16e」(CNET / Apple)
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 全画面デザインや顔認証、USB-Cを搭載する本モデルの登場は、小型iPhoneの消滅を意味する。個人的には非常に残念だ。

 4.7インチのiPhone SEは、十分な性能と小型なボディを両立した機種だった。長年、小型スマホのおすすめを紹介してきたが、近頃は条件を満たす機種がどんどん減っている。かつてはGoogleの5.8インチ「Pixel 4a」もあったが、その後のPixelはすべて6インチ以上に、またSamsungの最新Galaxy Sシリーズも小型とは言い難い。

(CNET)
(CNET)

 iPhone SEは、細身のジーンズにもすっぽり収まり、最善の性能を求める人たちの最後の希望だった。しかし、新型iPhone 16eは6.1インチのディスプレイを採用し、本体サイズは現行の「iPhone 16」とほぼ変わらなくなってしまった。

 とはいえ、小型スマホファンにとって、まだ希望が完全に消えたわけではない。ディスプレイが端から端まで広がる設計に変わったことで、画面サイズの拡大に対して、本体サイズの増加は抑えられている。(とはいっても前述の通りiPhone 16とほぼ同じサイズだが)

iPhone SE(2022)とのスペック比較 iPhone SE(2022)とのスペック比較
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 上下の画面の余白が無くなった結果、画面が広くなった。ただ、この省スペース化により、もうひとつの存在が完全に姿を消すことになった。

 それはホームボタンだ。

Angela Lang/CNET
Angela Lang/CNET
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 ホームボタンは2007年の初代からiPhoneの顔だった。2017年のiPhone Xから上位モデルで廃止されて以来、ジェスチャー操作が主流となった。

下や上からスワイプして操作するスタイルは、すぐに他のAndroidメーカーにも広まり、2018年以降に発売されたスマホではほぼ見なくなった。

 しかし、iPhone SEだけは、画面サイズを犠牲にしてでもホームボタンを搭載していた。使い勝手に慣れた人にとってはありがたい機能だったが、ジェスチャー操作の普及とともに、物理的なボタンは時代遅れになっていった。

 なお、ジェスチャーよりもボタン操作のほうが使いやすいという人もいるが、Appleはソフトウェアでの支援策も用意している。

 そして、今回廃止されたのはホームボタンだけではない。

 Apple独自の充電端子「ライトニング」だ。同端子は、大きな32ピンコネクタの代替として「iPhone 5」で初採用された。

(James Martin/CNET)
(James Martin/CNET)
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 表裏を問わず、データ転送も速いこの規格は、瞬く間にiPhoneやAirPods、iPadの標準となった。

 しかし、2018年のiPad ProからUSB-Cに移行し始め、EUからの圧力を受けて2023年の「iPhone 15」で初めてiPhoneからもライトニングが廃止された。

 iPhone SEは、ライトニングを搭載した最後のiPhoneのひとつだったが、それもまた過去となり、他のモデルと同様にUSB-Cを採用した。

この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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