最近ソニーの「PlayStation Store(PS Store)」から多数のゲームが消えたため、ソニーが削除したとみられると、Eurogamerが米国時間2月10日に報じた。問題となっているゲームはスパムまたは「eslop」と呼ばれている。eslopとは、AIに大きく依存し、ゲーマーの興味を引くために誤解を招くような名称や説明が付けられたゲームのことだ。
ソニーはゲームの削除が事実であるかについて、確認の依頼にすぐには応じなかった。
こうしたゲームについては、IGNが3日に報じていた。IGNはこの記事で、主にPS Storeと「ニンテンドーeショップ」で生じているという悪い傾向について詳しく伝えている。少数の開発者が人気ゲームに似た低価格のゲームを両ストアに多数配信し、最先端のグラフィックに見せるために生成AI画像を使用しているという。お得なゲームを探している人を引きつけるためだ。
こうしたeslop のタイトルは通常、他のゲームやゲーム開発ツールから入手できる無料の素材を使用して、その低価格にも見合わない体験を雑に作り出している。極めて低価格で販売されていることから、開発者の狙いは人々が気づく前に大量の本数を販売することとみられる。
これらのゲーム(「AI slop」とも呼ばれる)の開発者は、認証プロセスに対する監視が薄いことを利用して、ゲームをストアに提供しているという。ソニーと任天堂のストアにこうしたゲームが大量に流れ込んでいる一方、Microsoftのストアではゲームの配信はより難しいと報じられている。また、「Steam」には非常に多くのゲームが追加されているため、複数のタイトルを配信してもユーザーの注目を集めるのは困難だ。
Eurogamerこの記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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