未発表の「Xiaomi 15 Ultra」は2025年の「最強カメラスマホ」となるか--噂まとめ

Andrew Lanxon (CNET News) 翻訳校正: 編集部2025年01月30日 07時30分

 小米科技(シャオミ)の「Xiaomi 14 Ultra」は、2024年を代表するカメラ付きスマートフォンの1つだ。カメラ機構の充実度は、筆者がこれまでに見たことのあるスマホカメラの中でも群を抜く。その最大の理由は、ほとんどのスマートフォンを凌駕する1インチの大型イメージセンサーにある。センサーの物理的な大きさと広い可変絞りのおかげで多くの光を取り込み、スマホカメラとしては最高レベルの写真を撮影できる

 Xiaomi 14 Ultraは、他にも高速なパフォーマンスを約束する高性能なプロセッサー、鮮やかなディスプレイ、ほぼ1日持つバッテリーを搭載している。総合的に見ると、カメラ機能が充実した「Android」スマートフォンが欲しい人にとって、Xiaomi 14 Ultraは素晴らしい選択肢だ。

 しかし、テクノロジーの世界は動きが早い。すでに巷では、後継機種となる「Xiaomi 15 Ultra」(仮称)のうわさが飛び交っている。この記事では、カメラスマホ市場の新たな覇者となる可能性を秘めたXiaomi 15 Ultraについて、現在分かっていることをまとめた。

  1. 発売日と価格
  2. カメラ
  3. プロセッサー、ディスプレイ、バッテリー

発売日と価格

 Xiaomi 14 Ultraは2024年2月に中国で発表された後、同月にバルセロナで開催された「Mobile World Congress 2024」で米CNETを含む報道陣に披露された。筆者がテスト用端末を受け取ったのは翌3月だ。Xiaomi 15 Ultraの発売日はまだ正式には発表されていないが、さまざまな兆候を考え合わせると、前世代と同様のスケジュールで進む可能性が高い。

 Xiaomi 15シリーズのうち、標準モデルと上位モデルの「Xiaomi 15 Pro」はすでに中国で販売を開始している。前世代のXiaomi 14シリーズは2024年に標準モデルとProモデルが先行発売され、その後Ultraモデルが発売された。Xiaomi 14 Ultraが英国で発売された際の価格は1299ポンド(約25万円)だ。米国では正式には販売されていない。シャオミが価格設定を大幅に見直すという情報は入ってきていないので、Xiaomi 15 Ultraも同等の価格帯で発売される可能性が高い。

Xiaomi 14 Ultraのカメラ Xiaomi 14 Ultraのカメラ
提供:Andrew Lanxon/CNET

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カメラ

 シャオミはUltraモデルでは、常にカメラ機能を重視してきた。Xiaomi 14 Ultraは大型のイメージセンサーに加えて、可変絞りや優秀な光学5倍ズームも搭載する。Xiaomi 15 Ultraも写真愛好家を意識した端末になると考えて間違いないだろう。この予測は初期のリーク画像でも裏付けられている。

 著名なリーカーのIce Universe氏によれば、Xiaomi 15 Ultraのペリスコープ望遠カメラには2億画素のイメージセンサーが搭載されるという。Xiaomi 14 Ultraのセンサーは5000万画素だったことを考えると飛躍的な進化だ。逆に、光学ズームは5倍から4.4倍に下がるとみられているが、解像度が大幅に上がるため、デジタルズームでも画質の劣化は気にならなくなる可能性が高い。

 望遠カメラ周りの変化は、SmartPrixに掲載されたレンダリング画像でも確認できる。このリーク画像を見ると、端末上部の中央から外れた場所に望遠カメラユニットが設置されているのがわかる。GSM Arenaに掲載された、カメラ機構の内部を撮ったとされる別のリーク画像でも、大型のペリスコープユニットを格納するために中央から外れた場所にレンズが設置されている。リーク画像が本物なら、Xiaomi 15 UltraでもLeicaとのパートナーシップは続き、Leicaの高品質な光学レンズと、写真にスパイスを加える多彩なカラープリセットを利用できそうだ。

 リーク情報で知られるKartikey Singh氏は先日、Xiaomi 15 Ultraの背面とされる画像をXに投稿し、1インチの2億画素イメージセンサーが確認できると主張した。この画像は過去のリーク画像と共通点がある。

 今のところ、他の点についてはメインカメラと1インチのイメージセンサーに関する変更を含めて、カメラに関するうわさはほとんどない。個人的には、イメージセンサーのサイズは(大きくなることはないにせよ)現在の水準を維持してほしい。F1.6からF4まで無段階で調節できる可変絞りも継続してほしい。この機能があれば、夜景撮影の際に点光源の周囲に魅力的な光芒を生み出せるからだ。

プロセッサー、ディスプレイ、バッテリー

 Xiaomi 14 Ultraには、当時の最新プロセッサーだったQualcommの「Snapdragon 8 Gen 3」が搭載されていた。そう考えると、Xiaomi 15 UltraにはQualcommの次世代プロセッサーが搭載される可能性が高い。Qualcommは2024年10月に「Snapdragon 8 Elite」を発表した。この新チップの威力はすでに「OnePlus 13」で証明済みだ。サムスンの「Galaxy S25」シリーズも全モデルにSnapdragon 8 Eliteを採用している。

 Snapdragon 8 Eliteは、処理速度が全体に向上していることに加えて、ウェブの閲覧速度が早くなると期待されている。また、サムスンの「Galaxy AI」のようなデバイス上で動くAIツールを含む、AIタスクの処理に最適化されている点にも注目したい。新チップの発表イベントでは、自撮り写真に仮想的な光源を追加できるAIツールが披露された。米CNETのDavid Lumb記者はこの機能を実際に試し、「楽しい上に便利」と評価している。Xiaomi 15 Ultraには画像編集やバーチャルアシスタントの分野で多彩なAIツールが搭載されるだろう。

 ディスプレイは現行モデルと同じ6.7インチになるとうわさされているが、バッテリー容量は5000mAhから6000mAhに増える可能性がある。ただ、Xiaomi 14 Ultraでは中国モデルの方がグローバル版よりも若干バッテリー容量が大きかったので、Xiaomi 15 Ultraでもグローバル版と中国モデルでは仕様が異なる可能性がある。

 有線充電に関しては、引き続き最大90Wの充電に対応すると予想されている。しかし、シャオミの一部のスマートフォン(例えば2021年発売の「11T Pro」)は120Wの急速充電に対応しているので、最上位モデルで価格も最も高いUltraシリーズが120Wに対応しないとすれば残念だ。

この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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