サムスン電子は、AI機能を大幅に強化した新型スマートフォン「Galaxy S25」シリーズを発表した。日本での価格は「Galaxy S25」256GBモデルが12万9000円から、「Galaxy S25 Ultra」256GBモデルが19万9800円から。2月14日よりSIMフリーモデルを発売予定。予約は1月31日から受け付ける。
「Galaxy S25」シリーズは、AIエージェントとマルチモーダル機能を搭載した新しいAIフォンだ。サムスンによれば、これらの機能により「スマートフォンとの関わり方を一新させる」という。
具体的には、テキスト、音声、画像、動画などをより自然に解釈する能力を持つ。例えば、ユーザーが自然な言葉で質問するだけで、ギャラリーアプリ内の特定の写真を検索したり、設定でフォントサイズを調整したりできる。音声通話についても、通話記録と要約によって通話内容を整理できる。(地域による)
また、サイドボタンを長押しするだけで、Googleの生成AI「Gemini」が起動し、サムスンアプリやGoogleアプリ、Spotifyのような3rdパーティーアプリ間もスムーズに操作できる。例えば「好きなスポーツチームのシーズン日程を検索してSamsungカレンダーに追加して」と指示するだけで、複数のアプリを横断した操作を実行できる。
「Galaxy S25」シリーズは、米クアルコム製SoCの「Snapdragon 8 Elite for Galaxy」を搭載。S24シリーズと比較してNPU性能が40%、CPU性能37%、GPU性能が30%向上したという。
これにより、クラウドベースとオンデバイスを含め、より多くのAI体験をデバイス上で処理できるようになった。また、最大40%大きくなったベイパー・チャンバーなど放熱構造の強化で、長時間使用時の発熱によるパフォーマンス低下を防ぎ、ハードな使用やAI処理もスムーズだという。
カメラ性能も大幅に向上。特に注目したいのは従来の約1200万画素から大幅に進化した約5,000万画素の超広角カメラセンサーだ。これにより、より広い範囲を高解像度で撮影できるようになった。
また、10ビットHDR録画がデフォルトで適用され、8ビットに比べて4倍豊かな色表現が可能になった。サムスンは「厳しい照明条件でもより詳細なディテールを捉えられる」としている。
さらに、オーディオ消しゴム機能を使うと、動画内の不要なノイズを簡単に除去できる。音声、音楽、風、自然、人込み、ノイズなどの音をカテゴリー別に分けることで、特定の音を弱めたり、完全に消すことが可能だ。
サムスンは「Galaxy S25」シリーズに対して、7世代にわたるOSのアップグレードと7年間のセキュリティアップデートを約束している。
さらに、「Galaxy S25 Ultra」モデルでは、耐久性に優れた「Corning Gorilla Armor 2」を採用。優れた耐傷性と落下保護性能を持ち、「長く安心して使える」スマートフォンとなっている。
環境への配慮も強化されている。「Galaxy S25」のすべての外部部品には、少なくとも1つのリサイクル素材が含まれている。例えば、アルミフレームには重量比20%以上のリサイクルアルミニウムが使用されている。
サムスンは発売に合わせて、予約購入者向けのキャンペーンも実施する。「Galaxy S25」の予約購入者には45W Battery Pack 20,000mAh、「Galaxy S25 Ultra」の予約購入者にはGalaxy Buds3を付与する。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「もったいない」という気持ちを原動力に
地場企業とともに拓く食の未来
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力