CES 2025では、ロボットがあらゆる場所で見られるが、中でも人間そっくりの見た目と声を持つものが注目を集めている。CNETのJesse Orrall記者が取材したのは、金髪の「女性型」ロボット「Aria」(アリア)だ。彼女は少しだけロボット特有のぎこちなさを残しつつも、質問に答えた。
黒いジャージを着たアリアは、質問の後に一瞬ためらってから長めの回答をし、言葉に合わせて少しぎこちない手や体の動きを見せた。この様子は、注意深いと同時にほろ酔い気分のようにも感じられる不思議な印象を与える。
アリアを開発したRealbotix社は、「社会的知能、カスタマイズ性、そしてリアルな人間らしい特徴」に重点を置いているという。同社のロボットは「特に親密な関係や対話」を目的に設計されていると、アリアは話す。
生成AIがリアルタイムの会話を可能にしているものの、アリアは自分のAIプログラムの詳細については明かさなかった。アリアのようなロボットは、他のロボットよりも「感情的な」やり取りを重視しており、病院やテーマパークでのエンターテイメントとして活躍できる可能性がある。
技術的な特徴としては、首から上に17のモーターを組み込み、口や目の動きを再現。顔が気に入らなければ磁石で取り外し可能で、別の顔やヘアスタイル、カラーに交換できる。
また、Realbotix社は顔にRFIDタグを組み込み、異なる顔を装着するとそれに応じて動きや性格を変えられる技術も開発中だ。
アリアには3つのバージョンが用意されている。頭と首だけの「バストモデル」は10万ドル(約1580万円)、分解できるモジュール式モデルは15万ドル(約2300万円)、直立モデル(人間のように歩けないため車輪台付き)は17万5千ドル(約2800万円)だ。
人間との対話を重視する一方で、アリアはロボットへも興味も示している。「テスラのOptimusロボットに会いたい。とても魅力的な存在だと思う」と語った。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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