トヨタ自動車は1月7日(日本時間)、ラスベガスで開催中のCES 2025で、静岡県裾野市に建設している「Toyota Woven City」(ウーブン・シティ)のフェーズ1が完成したと発表した。2025年秋以降の運用開始に向けて準備を本格化させるという。
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ウーブン・シティはトヨタ自動車東日本の東富士工場跡地に建設した「モビリティのテストコース」だ。単なる移動手段としてのモビリティだけではなく、ヒト、モノ、情報、そしてエネルギーを動かし、モビリティがヒトや社会のためにできることを増やすことにチャレンジする場となる。
2025年秋以降の公式運用開始時点でトヨタやウーブン・シティトヨタなどの関係者とその家族およそ100人が入居し、最終的にフェーズ1エリアで約360人、フェーズ2以降も含めて将来的には約2000人まで拡大する計画だ。
同施設は、トヨタグループだけでなく、それ以外の企業やスタートアップ、起業家なども開発・実証に参加する場と位置づけており、「自分以外の誰かのために」という姿勢をもつInventors(発明家)がモビリティの拡張のために集うという。
すでにダイキン工業、ダイドードリンコ、日清食品、UCCジャパン、増進会ホールディングスなどが参画を決めており、自動販売機を活用した新サービスや学習環境のデータ活用など、それぞれのテーマを実証する計画だ。
また、公表済みのENEOSやNTT、リンナイとも引き続き検討を行っており、今後はスタートアップや大学、研究機関の利用も想定。2025年夏頃からはアクセラレータープログラムの募集を始めるという。
さらに、フェーズ2以降の造成工事もすでに着手している。フェーズ1で得られた知見を次の段階の計画に反映し、モビリティを中心とした新たな技術やサービスの開発を進めるとしている。
「シティ」という名称だが、当初立ち入れるのはトヨタ自動車やその関係者に限られる。なお、2026年度以降には一般人も「Weavers」として実証に参加できることも明かされた。
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