KDDI、スターリンク衛星とスマホの直接通信　年内にベータ提供開始--来春本格展開

　KDDIは12月25日、Starlink（スターリンク）衛星とauスマートフォンの直接通信サービスを2025年春ごろから本格提供すると発表した。これに先駆けて、一部の人を対象にしたベータ版サービスを年内に開始する。

10月に実施した試験の様子。アンテナピクトに「SpaceX」の文字（出典：KDDI）
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　発表によると、KDDIは2024年12月24日までに総務省から携帯電話端末で衛星直接通信を行うための免許の交付、および米連邦通信委員会（FCC）から商用ライセンスにもとづくStarlink衛星の電波発射許可を受けた。

　これを受け、12月25日にStarlink衛星から電波の発射を開始しているという。ベータ版サービスでは安定した品質のサービス提供と対応機種拡大のための技術検証を図り、春頃からの本格提供に備える。

当初はSMSのみ、順次データ通信にも対応

　KDDIは、Starlinkの衛星網を活用し「空が見える状況であれば、圏外でもスマートフォンが通信できるサービス」を提供する。当初はSMSから開始するが、順次データ通信や音声通話にも対応する。

実証実験の様子。Starlink経由で本当にSMSが届いた（出典：KDDI）
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　衛星との直接通信サービスは、Starlinkが「Direct to Cell」として、米T-Mobileなどにも提供を予定している。専用アンテナが不要で、スマートフォン単体でStarlink網にアクセスできるため、遭難時や災害時の通信にも役立つ。

　同様の直接通信サービスは、楽天モバイルも米AST SpaceMobile（AST）の低軌道衛星を用い、2026年のサービス開始を目指している。ASTのサービスはYouTubeを視聴できる程度の通信速度を目指している。

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