最近、ソーシャルネットワークの「Bluesky」に多くの人が集まっており、その中にはElon Musk氏が所有する「X」の代替として利用する人もいるとみられる。
この1週間だけで、Blueskyには70万人以上の新規会員が加入した。そのほとんどは米国の加入者だと、Blueskyの最高執行責任者(COO)であるRose Wang氏は、The Vergeに明らかにした。これにより、ユーザー数は1450万人を超え、9月初めの900万人、10月中旬の1200万人から増加した。
一方、Xのユーザー数は減少している。Demandsageによると、Xの月間アクティブユーザー数は9月時点で5億8600万人で、1月から3300万人減少した。Social Media TodayはFinancial Timesの記事を基に、この減少は特に米国と英国で顕著だと報じている。欧州連合(EU)でも、2024年の上半期にXのユーザー数が5%減少した。
対照的に、約2年前に公開されて以来、Blueskyはユーザー数を着実に、時には急激に伸ばしてきた。2月には招待制の要件が撤廃され、ユーザー数が80万人以上急増した。10月には、わずか1日で50万人も増加した。これはXがブロック機能の仕様を変更し、ブロックされたアカウントでも投稿を閲覧できるようにすると発表した直後のことだ。
Xの有害性と極端化が進んでいることに対する不満は、おそらく米大統領選の前に高まったとみられる。政治的・社会的信条の異なる人々がX上で激しく対立する中、それに巻き込まれた人々はより安全な場所へと移った可能性が高い。
Xに残っている人の多くも不満を抱いている。8月に実施されたYouGovの調査では、Xを毎日使っている人の42%が否定的な見方をしていることが分かった。
2024年に入り、Musk氏はたびたびDonald Trump氏への熱烈な支持を表明していた。さらに有権者に大金を配ったことで物議を醸した。判事はその行為を合法と判断したが、同氏の行動を多くの人が懸念している。
そして、選挙が終わってTrump氏が勝利した今、Musk氏は新政権で何らかの役割を担う可能性が高い。そのことがXとBlueskyのユーザーを不安にさせている。
「私は今もXを使っているが、1月以降、Xが事実上Trump政権の一員に所有されることになれば、Trump氏のプロパガンダの場、極右過激派による急進化の道具としての機能が加速する可能性がある」と、歴史学者でニューヨーク大学教授のRuth Ben-Ghiat氏はThe Guardianに語っている。
Blueskyは機能の向上を続けており、これもまた、新たなユーザーを引きつけている要因だ。ここ数カ月間で、Blueskyは動画投稿、ダイレクトメッセージ、投稿の固定機能、カスタマイズ可能なフォントなどの機能を追加している。
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この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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