ソフトバンクグループで代表取締役会長兼社長執行役員を務める孫正義氏は、サウジアラビアで開催された「Future Investement Initiative」に登壇。「NVIDIAは私が思うに過小評価されている」と語った。海外メディアが相次いで報じた。
NVIDIAの株価は、生成AIブームを契機に急上昇を続けている。8月には一旦下落に転じたものの、9月に底を打って反転。10月末現在では過去最高値を更新している。
孫正義氏の考えの根底にあるのは、今後の社会においてAIが与えるインパクトの大きさだ。同氏は10月3日に東京で開催されたソフトバンクワールドでも、知能がヒトの1万倍を超える人工超知能「ASI」が10年以内に到来すると述べていた。
また、OpenAIの新たな生成AIモデル「o1」について「これまで言葉の数珠つなぎしかできなかった生成AIが、初めて思考するようになった」として「ノーベル賞級の進化」と称賛。今後、新技術の発明をもAIが代替し、一番優れたAIにアクセスできる企業が、イノベーションをリードすると予測していた。
なお、孫正義氏は投資で大当たりを出すことで知られるが、失敗もある。WeWorkでの巨額損失について同氏は「私の人生最大の汚点」と述べたほか、コロナ禍後の供給不足とロシアのウクライナ侵攻に起因するインフレを受けた米国の利上げ局面では、当初「金利は誤差」と楽観視していたものの、その後の株式市場の下落でソフトバンクGは守り一辺倒への転換を余儀なくされていた。
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