KDDIは10月24日、Starlink衛星とauスマートフォンの直接通信サービスの実証実験に成功したと発表した。
今回の実証実験は、沖縄県の久米島で実施した。圏外状態のauスマートフォンが、地球低軌道のStarlink衛星と直接通信し、SMSの送受信ができることを確認したという。
KDDIは、Stalrinkの衛星網を活用し「空が見える状況であれば、圏外でもスマートフォンが通信できるサービス」の2024年内の提供を目指している。法制度整備に向けた総務省との調整も順調だという。
当初はSMSから開始するが、順次データ通信や音声通話にも対応する。
衛星との直接通信サービスは、Starlinkが「Direct to Cell」として、米T-Mobileなどにも提供を予定している。専用アンテナが不要で、スマートフォン単体でStarlink網にアクセスできるため、遭難時や災害時の通信にも役立つ。
同様の直接通信サービスは、楽天モバイルも米AST SpaceMobile(AST)の低軌道衛星を用い、2026年のサービス開始を目指している。ASTのサービスはYouTubeを視聴できる程度の通信速度を目指している。
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