Googleは米国時間10月22日、ユーザー保護のために「Android」の「Googleメッセージ」アプリに追加する5つの新機能を発表した。
「毎日、10億人以上の人々がGoogleメッセージでコミュニケーションをとっている」と、同社は発表の中で述べた。「だからこそ、当社はセキュリティを最優先事項とし、オンデバイスの強力なAIフィルターや、毎月20億件の不審なメッセージからユーザーを守る高度なセキュリティを構築している」
スマートフォンを持っている人なら誰でも、自分宛ての荷物が保留されているという詐欺メールや、突然舞い込んでくるあまりにも好都合な求人情報を受け取ったことがあるだろう。
Googleメッセージのベータ版では、この種の詐欺をより効果的に検出できるようになった。疑わしい詐欺メールを自動的にスパムフォルダーに移動するとともに、詐欺の可能性があることを警告する。この機能強化は現在、スパム対策を有効にしているベータ版ユーザーに提供されている。
Googleメッセージでは以前から、潜在的に危険なリンクを含むメッセージを検出してユーザーに警告する機能を、インド、タイ、マレーシア、シンガポールで提供している。知らない人からリンク付きメッセージが届いた場合には警告が表示され、疑わしい送信者からのリンク付きメッセージはブロックされる。Googleはこの機能を、2024年内にさらに多くの国に展開する予定だ。
詐欺メールが外国から送られる場合もある。Googleによると、連絡先に入っていない海外の送信者からのメッセージを、自動的に非表示にできるようになる。これらのメッセージは「スパム/ブロック中」フォルダーに直接送られる。この機能は2024年内にまずシンガポールで試験提供され、その後他の国々にも展開される。
同社はGoogleメッセージに「Sensitive Content Warnings」(センシティブなコンテンツの警告)機能も導入する。このオプション機能は、ヌードが含まれる可能性のある画像をぼかしてから、コンテンツを表示するかどうかをユーザーに尋ねる。
そのような画像を送信または転送しようとした場合は、そのリスクに関する警告が表示される。18歳未満のユーザーにはこの機能が自動的に有効になり、無効にするには設定を変更する必要がある。成人はAndroidの設定から有効にできる。この機能は今後数カ月のうちに、Android 9以降を搭載する端末(Googleメッセージが搭載された「Android Go」端末を含む)に展開される。
一部の犯罪者は、ユーザーの連絡先に含まれる人になりすますことがある。Googleは、メッセージの送信先を検証する機能をAndroidに追加すべく取り組んでいるという。
「異なるアプリ間で公開鍵を検証する統一のシステムを構築している。このシステムでは、ユーザーがQRコードのスキャンや番号の比較によって検証できる」と同社は説明している。「この機能は、Googleメッセージを含むメッセージアプリに対応し、Android 9以降を搭載する端末向けに来年リリースされる予定だ」
5 new protections on Google Messages to help keep you safeこの記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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