ロボット開発企業Boston Dynamicsとトヨタ自動車の研究開発子会社Toyota Research Institute(TRI)は米国時間10月16日、汎用ヒューマノイドロボットの開発で提携したと発表した。Boston Dynamicsのロボット「Atlas」とTRIの大規模行動モデル(Large Behavior Model:LBM)を組み合わせて開発を加速する。
両社によると、新たな電動式Atlasロボットの身体能力と、全身を使ったさまざまな行動をプログラムで命令し遠隔操作する機能を組み合わせることで、ロボットをさまざまなタスクに従事させ、その性能に関するデータを収集できるという。
Boston Dynamicsは4月、従来の油圧式から完全電動式となった新型Atlasを発表。旧モデルより強力で、可動域も広くなったと説明していた。
同社の最高経営責任者(CEO)であるRobert Playter氏は今回の発表の中で、「ロボット産業にとってこれほどエキサイティングな時代はかつてなく、汎用ヒューマノイドの開発を加速させるためにTRIと協力できるのが楽しみだ」と述べた。
トヨタ自動車のチーフサイエンティストで、TRIの最高経営責任者(CEO)であるGill Pratt氏は、「AIと機械学習の最近の進歩は、フィジカルインテリジェンスの向上に多大な可能性をもたらす」として、「TRIの最先端AI技術をBoston Dynamicsのハードウェアに実装する機会は、人々を支援しQOLを高めるために協力する中で、両組織にとって大きな転換点となる」 と述べた。
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