アップルは日本時間10月15日、3年ぶりとなるiPad miniの新モデル(第7世代)を発表した。iPhone 15 Proシリーズと同じA17 Proチップを搭載し、性能を向上させた。カラーは「スターライト」「スペースグレイ」「ブルー」「パープル」の4色展開だ。発売日は10月23日で、すでに予約受付を開始している。
最初に触れたいのは、昨今では珍しく「値下げ」されたことだ。先代の第6世代iPad miniは64GBモデルが8万4800円だったが、第7世代は128GBで7万8800円となった。また、64GBモデルは廃止され、新たに512GBが追加された。
前述の通りプロセッサも刷新された。新搭載の「A17 Pro」は先代の「A15 Bionic」からCPU性能が約30%、グラフィックス性能が25%向上しているという。1世代前の「iPhone 15 Pro」シリーズと同じチップで、ハードウェアレイトレーシングやDynamic Caching、ハードウェアメッシュシェーディングにも対応し、ゲーム体験の向上も図った。
プロセッサの刷新で実現したのが、Apple独自のAI機能「Apple Intelligence」への対応だ。日本語対応は2025年と先だが、文章の作成を手助けする校正ツールや、ラフスケッチを関連性の高い画像に変換する機能も備える。Siriはユーザーの文脈を高度に理解し、口頭のあいまいな指示を理解して、アプリを横断したタスクをこなせるようになる。
そして、新たに「Apple Pencil Pro」に対応。先端の近くを強く押すとメニューが表示されたり、搭載するジャイロセンサーでペンの向きまで描画に反映されるようになった。
Apple Pencil Pro
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特筆したいのは、セルラー版で物理SIMスロットが廃止され、eSIMオンリーになったことだ。Wi-Fiは2x2 MIMO対応のWi-Fi 6E(802.11ax)に対応。Blootoothは5.0から5.3にアップグレードした。
USBポートはUSB 3が先代は最大5Gb/sだったが、新モデルでは最大10Gb/sへ向上した。
外部ディスプレイはこれまで最大1台で最大4K解像度、30Hzをサポートしていたが、これが今回60Hzに向上した。
ディスプレイはスペック上は変化がないようだ。8.3インチで解像度も2266 x 1488ピクセルと変わっていない。最大輝度は500nitで、P3広色域に対応する点も先代と同様だ。
カメラについても同様でスペック上はあまり変化がない。1200万画素 f/1.8絞り値も同様だ。一方でスマートHDR3からスマートHDR4に進化した。A17 Proの搭載とiPadOS 18によってソフトウェア補正は進化していると思われる。
本体サイズや重量にも変化がない。Wi-Fiモデルの場合、第6世代も第7世代も293gだ。
先代(第6世代)iPad mini整備品の価格は?
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