Teslaがロボットタクシー分野に参入した。最高経営責任者(CEO)のElon Musk氏は米国時間10月10日、ロサンゼルスのワーナー・ブラザーズ・スタジオで開催されたイベント「We, Robot」で、自律走行型ロボットタクシー「Cybercab」を発表した。披露された車両はシルバーがかったクロム色で、ハンドルやペダルは装備されていない。Musk氏によると、この車両の価格は「3万ドル(約450万円)未満」になるという。
同社は完全な無人の自動運転機能を2025年に「Model 3」と「Model Y」でテキサス州とカリフォルニア州で提供開始し、その後、Cybercabを展開するとMusk氏は述べた。
「自律型輸送に極めて最適化されたCybercabの生産開始はおそらく――私は時間枠については少し楽観的になりがちだが」とMusk氏はためらいがちに述べ、「2026年には、というところだ。2027年より前には、そうなるだろう」とした。規制当局の承認が得られるかどうかにかかっているという。
「素晴らしい未来が待っているだろう」(同氏)
Musk氏は「Robovan」と呼ばれる大型の自律走行車も公開した。これは、荷物を運搬できるだけでなく、最大20人が乗車できる。Teslaは、ワーナー・ブラザーズ・スタジオを走行させることで、ロボタクシーとRobovanをデモンストレーションした。実際、Musk氏は基調講演のステージにロボタクシーで乗り付けるというパフォーマンスでイベントの幕を開けた。
「現在の交通について考えると、私たちは当たり前だと思って我慢している多くの苦痛を経験している。例えば、ロサンゼルス市内を渋滞の中、3時間も運転しなければならないことなどだ」と、Musk氏は基調講演で述べた。「自律走行により、時間を取り戻せる」
Musk氏は自動運転車による時間短縮と安全性という潜在的な利点をアピールし、目的地に向かう間、スマートフォンで映画を見たり、仕事をしたりできると述べた。
「多くの命が救われ、怪我も防げる」とMusk氏は語った。「自動運転車は人間の運転する車の10倍安全になるだろう」
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」