パナソニック エレクトリックワークス社は9月24日、1本で上下段の2回路に供給ができる配線ダクト「OSライン ダブル」を発表した。アタッチメントも用意し、オフィスや店舗、住宅などで、照明器具の自由度の高い設置を実現する。
OSライン ダブルは、1本の配線ダクトに上下段2回路を設け、照明機器などの接続が可能。パナソニック エレクトリックワークス社 電材&くらしエネルギー事業部 マーケティングセンター パワー商品部 部長の山村康治氏は「上下2回路の電源がとれることに加え、20アンペア×2回路の容量がとれることがポイント。今まで2回路の電源をとるためには、配線2本を横に並べる必要があったが、OSライン ダブルは1本で対応ができ、施工性も高まる」とメリットを説明する。
上段回路へは、アタッチメント「照明用アダプタ L型」を使うことで、機器の取り付けが可能。スピーカーや「ナノイーX」発生機など、照明器具以外の機器の設置にも対応する。「パナソニックでは、照明機器と同じような形状で配線ダクトに取り付けられるワイヤレススピーカーや空気清浄機などをそろえている。上下段の2回路を用意すると、照明は切りたいが、スピーカーはつけたままにしたいといったニーズにも対応できる」(中山氏)と、独自の使いやすさを打ち出す。
オフィスなどで使用されている横長のベース照明用として、上段回路用の「ベース照明用プラグ L型」、下段回路用の「ベース照明用プラグ S型」も用意。1本でベース照明+ベース照明、スポットライト+ベース照明などの組み合わせが可能だ。
パナソニック エレクトリックワークス社 電材&くらしエネルギー事業部 電設資材BU ダクト事業推進部 部長の中山将司氏は「配線ダクトは工場内でも多く使用されているが、昨今は工場の自動化『ファクトリーオートメーション』が進み、その中でいろいろな場所に電源を供給しなければならなくなってきた。ニーズに応じて、大型設備向けの『固定負荷用電路システム』や走行クレーンなど移動する機械向けの『移動機器用電路システム』など、トレンドに応じて商品ラインアップを拡充してきた。OSラインは、固定電路向けとして2020年に発売を開始したシリーズ。OSライン ダブルによりさらなる市場拡大を図っていく」とした。
パナソニックでは、2024年度の販売額目標を1億2000万円としており、2027年には、OSライン ダブルの比率を全体の60%まで引き上げる考えだ。
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