パナソニック エレクトリックワークス社は9月20日、直径45mmの「LEDコンパクトランプ」を発表した。簡単に交換ができ、照明が目立ちにくいすっきりとした空間を提案する。発売は11月21日。ランプと照明器具の組み合わせで税込価格は1万5180円〜になる。
対応照明器具のダウンライトとスポットライトもラインアップし、ランプ36品番、対応照明器具14品番ランプと対応照明器具の組み合わせ204品番を用意する。
LEDコンパクトランプは、直径45mm、高さ69mmのコンパクトサイズ。従来のLEDランプに比べ、ダウンライトでは外径を約76%、スポットライトでは径を約53%に小型化している。
60形と100形をそろえ、小型化しつつ、現行ランプと同等の明るさ保っていることがポイント。「小さいサイズのスポットライトは、どれだけ小さくしても口径50mmが限界だった。50mm未満を実現できたのは、回路部品の高密度実装ができたから。加えて部品配置や、温度調整機能、金属ボディなど温度低減技術を搭載している。ここにはLEDをはじめとするランプの開発で培ってきた独自技術が生きている」(パナソニック エレクトリックワークス社 ライフスタイルライティング ビジネスユニット(LLBU)商品企画部の藤巻洋介氏)と技術背景を話す。
ダウンライトやスポットライトなどのLED照明は、ランプと照明器具本体が一体となりランプ交換ができないタイプが主流だが、LEDコンパクトランプは、ランプ交換が可能。「電気工事士の資格がなくてもメンテナンスが簡単にできる。万一故障しても、機会損失を最小化できる」(藤巻氏)と新たな照明として打ち出す。
ランプ交換のみで明るさ、光色、配光を変更できるため、器具ごとに交換する一体型に比べ、部品点数を減らし、梱包材の削減、運送効率の改善にも結びつける。「本体重量も通常のLEDライトに比べ4割カットしているためパレット積載数は1パレットあたり、1.3倍積めるようになり、トラックでの運送効率も非常に上がる」(藤巻氏)とした。
パナソニック エレクトリックワークス社では、LEDコンパクトライトの発売を機に交換型の自社販売台数構成比を2027年度想定で、ダウンライトで約50%(現約40%)、スポットライトで約60%(同約30%)まで引き上げる計画だ。
今回のLEDコンパクトランプは、「建築を整える」をキーワードに、配線器具、照明器具などの電気設備の製品開発コンセプト「Archi Design(アーキデザイン)」に基づいて設計されているとのこと。パナソニックでは2024年度から順次製品を展開していくとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」