レノボ傘下のモトローラ・モビリティ・ジャパンは9月17日、折りたたみ式のAndroidスマートフォン「motorola razr 50」シリーズを発表した。
背面に大型のアウトディスプレイとヴィーガンレザーを採用。美しさと機能性を兼ね備えた、フリップタイプの折りたたみスマホになるという。
「motorola razr 40」の後継となるmotorola razr 50シリーズは、モトローラのイノベーションの象徴となる「razr」シリーズの新ラインアップという位置づけだ。
本体サイズは高さ約171.30mm×幅73.99mm×奥行き7.25mm(最薄部)、重さは約188gで、折りたたみ時は高さ約88.08mm×幅73.99mm×奥行き15.85mmとなる。いずれも背面を優しい手触りのヴィーガンレザー仕様に仕上げ、「サンドクリーム」「スプリッツオレンジ」「コアラグレイ」の3色を用意する。
背面に搭載するアウトディスプレイは3.6インチで、リフレッシュレートが90Hz。「PayPay」などの対応アプリや時計、天気といったウィジェットを折りたたんだ状態でも操作しやすいよう、前モデルと比較して大型化させたという。
「Corning Gorilla Glass Victus」や、設計を工夫した第4世代の独自のヒンジ構造などで耐久性を強化。卓上などに時計のように設置できる「スタンド」のほか、「テント」「ラップトップ」といったさまざまなスタイルで活用できる。また、フリップタイプのアウトディスプレイとしてはじめて、グーグルの生成AI「Gemini」にも対応するとしている。
メインディスプレイは6.9インチで、リフレッシュレートが120HzのpOLED有機ELディスプレイを採用。「MediaTek Dimensity 7300X」を搭載し、RAMは12GB、ROMは512GB。バッテリー容量は4200mAhで、30Wの「TurboPower」、15Wのワイヤレス充電に対応する。防水性能はIPX8に準拠し、FeliCaやDolby Atmosなどの機能も搭載する。
カメラは、5000万画素のメインカメラと1300万画素の超広角/マクロカメラで構成したデュアルカメラシステムと、3200万画素のインカメラを採用。タイマーに合わせて4枚の写真を撮影してプリクラのような1枚の画像に仕上げる「フォトブース」、片手・横向きで動画を撮影できる「ハンディモード」といった機能も備える。
また動画撮影時は、被写体を中心として撮影できるよう自動で追尾する適用型手ブレ補正「Adaptive Stabilization」、本体を回転させても被写体を常に水平に保てる「動画の水平ロック」といった、モトローラの独自AI「moto ai」を活用した機能も利用可能だ。
モトローラ・モビリティ・ジャパン キャリアプロダクト部 開発事業部長の伊藤正史氏は「画素数だけを比較すると(前モデルの)razr 40からダウングレードしたように見えるが、最新のセンサーとテクノロジーを搭載し、より鮮明で明るい写真が撮影できる」と補足する。
加えてディスプレイ破損1回無料サポートについて「『motorola razr 40 ultra』でも同じようなサービスを提供したが、想定の故障率に収まった」(伊藤氏)とし、さらに耐久性を向上させたrazr 50における破損サポートに自信を見せた。
motorola razr 50は、インターネットイニシアティブ(IIJ)の「IIJmio」、QTnetの「QTmobile」といった国内各チャネルで、9月27日に発売する。販売価格(以降、価格は全て税込)は13万5800円で、購入者特典として1年間「ディスプレイ破損1回無料サポート」を提供するという。
また、「ソフトバンク」ブランドでは、RAMが8GB、ROMが256GBの「motorola razr 50s」として展開する。販売価格は11万5200円で、カラーはrazr 50同様の3色を用意する。
加えて同社は、motorola razr 50シリーズの発表とともに、Snow Manの目黒蓮さんを同社のブランドアンバサダーに起用することも発表。特に若年層における認知の獲得を目指すという。
今回の新製品の販売目標について、モトローラ・モビリティ・ジャパン 代表取締役社長を務める仲田正一氏は、「具体的な数値は公表していないが、(ブランドアンバサダー起用をはじめとする)さまざまなプロモーションを展開する。弊社として非常に大きな、これまでにないような販売台数を目指している」と話した。
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