ラクスルは9月12日、銀行サービスを含む金融プラットフォーム事業の新規参入に向けた検討の開始を発表。サービス提供開始に先駆け、住信SBIネット銀行と、金融サービスの実現に向けて協議を開始したという。
ラクスルは、ネット印刷や集客支援のプラットフォーム「ラクスル」の運営。事務印刷や販促活動に必要な印刷物やグッズ類を提供してきた。ラクスルの顧客基盤は中小企業や個人事業主を中心としており、累計登録ユーザーは260万人を超えているという。
そして顧客インタビューを行うなかでは、口座の新規開設、振込手数料をはじめとする決済業務に多大な時間と費用を要しているなどの悩みが浮き彫りになっているとし、特にBtoBを対象とした金融決済サービスは、BtoC向けに比べて選択肢の幅が狭く、業務上の課題があると指摘する。
この状況をふまえ、ラクスルとして決済や資金繰りの仕組み変革に取り組み、中小企業にとって便利で経済合理性の高いユニバーサルな決済体験を提供することにより、中小企業の財務面における業務効率化に寄与できるとしている。そして、ラクスルのECプラットフォームと連携することで、ラクスルを利用されている顧客にとっても使いやすくメリットのある決済サービスを目指していくという。
またラクスルと住信SBIネット銀行の両社は、住信SBIネット銀行が提供するフルバンキングBaaS(Banking as a Service)の「NEOBANKR」を活用し、ラクスルの顧客を対象とする金融サービスの実現に向けた協議を開始。サービスは、2025年から順次提供開始予定としている。
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