アットホームは8月29日、物件画像の撮影、管理、加工、活用がワンストップでできる不動産会社向け新サービス「物件フォトワーク」の提供を28日から開始したと発表した。提供エリアは順次拡大していく予定で、9月中旬までに全国のアットホーム加盟店へ提供を進める。
物件フォトワークは、不動産会社が物件画像のデータをクラウド上に蓄積し、活用できるサービス。不動産会社は撮影した物件画像を保管し、物件名や登録日などで検索できるため、必要なときにデータを取り出せる。
画像ごとにURLを発行し、不動産情報流通プラットフォーム「ATBB」(不動産業務総合支援サイト)への公開やメールへの添付など、さまざまな場面で物件画像を共有することも可能だ。また画像データだけではなく、PDFやExcelなどの物件関連書類を保管できる。
さらに、外出先からスマートフォンで物件画像を撮影する際、あらかじめ撮影箇所を選択しておくことができるため、「エントランスの写真を撮影し忘れてしまった」などの漏れを防止できる。
撮影したデータは自動でクラウド上に保存され、回転、切り抜き、リサイズ、明るさや色調整、ぼかしなどの加工を入れられる。ホーム画面では、画像が登録されていない物件や、物件情報が紐づいていない画像を一目で把握できるという。
アットホームによると、不動産会社において、物件画像の撮影、管理、加工、活用などの業務は手間や時間を要し、課題も多く存在する。特に加工業務では、画像に写り込んでしまった人や表札などの個人情報をぼかす必要があり、アットホームが2019年2月に行った調査では「プライバシー保護のためのモザイク加工作業が手間」と回答した不動産会社は42.3%だった。そのため、不動産ポータルサイトに最大点数の物件画像を掲載できていない不動産会社も少なくないという。
アットホームは、本サービスによってこの課題を解決し、不動産会社の業務負荷の軽減と、物件情報を円滑に伝達できる環境の提供に貢献していくという。
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