Metaの研究部門Reality Labsが、Appleの「Vision Pro」に対抗する高性能な複合現実(MR)ヘッドセットのプロジェクトを中止したという。The Informationが報じた。それによると、このプロジェクトは「La Jolla」(ラホヤ)というコードネームで呼ばれており、Appleのヘッドセットで採用されているものと同様のマイクロOLEDディスプレイ技術を搭載した製品を2027年に発売する予定だったという。
Metaの広報担当者はコメントの依頼に対し、「すべてのプロジェクトが実現するわけではない」とする、同社幹部による「Threads」の投稿を提示した。
この投稿には次のように書かれている。「当社は常に多くのプロトタイプを開発している。しかし、そのすべてを製品化するわけではない。一部は続行し、一部は見送られる。このような決定は常に起きており、個々の決定をめぐるうわさに基づく記事が真実を伝えることはない」
Metaの最高経営責任者(CEO)であるMark Zuckerberg氏も出席した製品レビュー会議が、中止の決定につながったとみられている。Metaは2023年7月、「Meta Quest Pro」の生産を終了する予定で、その後継機種の計画も中止したと報じられていた。より安価な「Meta Quest 3」の販売は継続している。
同社は2014年にOculus Labsを買収して以来、仮想現実(VR)と拡張現実(AR)の技術に数十億ドルを投じており、それ以来、この技術に強気な姿勢を貫いてきた。しかし、Appleでさえも高価なヘッドセット製品の販売で苦戦し、予測を下回っていることから、この大規模な投資は減速する可能性がある。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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